いま世界で最も稼いでいるのは? 欧州サッカー選手、最新年俸ランキング1~10位。1位はフレンキー・デ・ヨング
2位:ロベルト・レヴァンドフスキ(ポーランド代表) 生年月日:1988年8月21日 所属クラブ:バルセロナ(スペイン) 推定年俸:3330万ユーロ(約53.2億円) 23/24リーグ戦成績:35試合19得点8アシスト 欧州クラブ選手の年俸ランキングで2位となったのは、ポーランドが生んだ最高のストライカー、ロベルト・レヴァンドフスキ。受け取っているとされる推定年俸は3330万ユーロ(約53.2億円)だ。35歳という年齢を踏まえると、輝かしい実績を持つ大スターではあるものの、相当に高い年俸と言える。 加えて、レヴァンドフスキが2位に入っていることに疑問を抱く人もいるかもしれない。レヴァンドフスキに高額年俸を支払っているのが、近年財政難に苦しむバルセロナだからだ。 そもそも、バルセロナの在籍状況が悪化したのは、ジョゼップ・マリア・バルトメウ前会長時代の放漫経営が原因だ。相場よりも高い年俸を所属選手に与えていたところに新型コロナウイルスによるパンデミックが到来し、クラブ収入が大きく減少。以降は、シーズン開幕前に選手登録で四苦八苦することが恒例となってしまっている。 もちろん、レヴァンドフスキがバルセロナに欠かせない存在なのは間違いない。2022年7月の加入以降は、公式95試合で59得点17アシストとエースの矜持を保った。また、ゴールだけでなく、ポストプレーで味方に時間と空間を提供したり、若手選手を鼓舞して支えたりと、レヴァンドフスキが担っている役割は多い。 財政改善を目指すバルセロナがレヴァンドフスキに適正価格の年俸を与えているかどうかについては様々な意見があるだろうが、いずれにしても、レヴァンドフスキを急に失うようなことがあれば、今のバルセロナが一気に弱体化してしまうのは確実だ。それくらい、バルセロナがレヴァンドフスキに依存している部分は大きい。
1位:フレンキー・デ・ヨング(オランダ代表) 生年月日:1997年5月12日 所属クラブ:バルセロナ(スペイン) 推定年俸:3750万ユーロ(約59.9億円) 23/24リーグ戦成績:20試合2得点0アシスト 錚々たる面々を差し置いて欧州クラブ選手の年俸ランキングで1位に輝いたのは、オランダ産の天才肌MF、フレンキー・デ・ヨングだ。推定年俸は3750万ユーロ(約59.9億円)となっている。 デ・ヨングの魅力といえば、相手の寄せを無効化する反転能力や、自陣深くから単独でボールを持ち出して前進する推進力、複数ポジションをこなせるユーティリティ性などが挙げられる。プレーぶりは実にクレバーで、味方を活かすアイデアを豊富に持っているのが特長だ。 アヤックス・アムステルダム(オランダ)時代に見せた輝きは実に眩かった。2018/19シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ・ラウンド16のレアル・マドリード(スペイン)戦で披露したダブルタッチを記憶しているファンも多いことだろう。あのルカ・モドリッチが尻もちをついてしまうほど、当時のデ・ヨングの動きは軽やかであり、華麗だった。 だが、欧州トップの年俸を受け取ることになったFCバルセロナ(スペイン)で、デ・ヨングはアヤックス時代のような活躍ができずに苦しんでいる。それにも関わらず、年俸は超高額のまま――。ミステリーの答えを探るヒントは、デ・ヨングの加入時期にある。2019年7月、当時のバルセロナはジョゼップ・マリア・バルトメウ前会長による政権の真っ最中で、経済感覚に乏しい同会長が無謀な値付けを繰り返していた。 今のところはデ・ヨングの年俸を「高すぎる」と感じるファンも多いだろうが、今後の出来次第では「相応の金額だ」という評価に変わるかもしれない。今シーズンからチームを率いるハンジ・フリック監督の懐刀になれるだけの実力を、27歳のMFは備えている。
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