プラモデルはやっぱり面白い」 Vol. 16 ジャガー Part 1
さて肝心なプラモデルキットであるが、オリジナルキットはモノグラム(米国)が1979年頃にメタルボディで発売。後にドイツレベルがプラスチックボディで再販したものを1994年アオシマが発売した。
約四半世紀前のキットだけあって、製作にあたってはなかなか苦労させられた。組立説明図にも「いきなり接着せずに仮組みしてから組み立てて下さい。」と注意書きがある。
箱を開けてボディに目を向けると、これでもかという程のパーティングラインがある。
美しいボディが特長であるので、ここは丁寧にアートナイフやサンドペーパーでパーティングラインを消去したい。綺麗に整形出来たらボディカラーを選択するわけだが、今回はアイボリーホワイトとした。上品な雰囲気を出せるカラーと思えたからだ。
このキットはストリート仕様かレース仕様にするかの選択が可能である。本作はレース仕様を選んだ。小さなレーシングスクリーンが堪らなく格好良く思えるのだ。以前からこの小さなレーシングスクリーンのスケールカーを製作したかったのだが、やっと製作する機会に出会えた。
タイヤにはホワイトリボンが再現されており、1940年代の自動車の雰囲気を醸し出している。 エンジンフードの成型が多少狂っているようなので、手直しする必要があるなどの努力が必要となる。しかしそれらの苦労は完成後の美しいボディを鑑賞することで報われるのだ。 素晴らしいキットなので、次はストリート仕様に挑戦したいと思う。 なお本キットは絶版中であるが、ネットなどで探すと5,000円程度で見つけられる。
ここまでお読み頂き大変に恐縮ですが、Part1はこれにて終了です。Part2では、その後の歴代ジャガー(マークⅡ、Eタイプ、XJ220)を紹介するのでご期待下さい。
桐生 呂目男