プラモデルはやっぱり面白い」 Vol. 16 ジャガー Part 1
今回の製作にあたっては折角のシャーシ周辺のメタルパーツを活かすべくカラー塗装せずに、スティックヤスリで磨いた後にクリヤー塗装するに止めた。またライトレンズ上のガードやライト支柱もメタルパーツで再現されているので、プラスチックパーツでは再現不能な精密さである。完成後、手にすると小さな車体にも関わらず、ズシリと感じられるのもなかなか良いものだ。
製作開始時には多少の作りづらさを覚悟したが、パーツ成型は良好で総数も99点に抑えられている。また組立説明書が非常に親切に書かれていて、特にメタルパーツの取り扱いが分かりやすい。 また英国紳士風のフィギュアが付属しているが、40年以上前のキットの出来とは思えないほどに良くできている(他社のそれを凌駕している)。スケールカーキットに付属するフィギュアは運転中のポージングが常であるが、葉巻を片手にしてリラックスした立ち姿はSS100にマッチしている。
残念ながらキットは絶版中であるが、ネットなどで根気よく探すと4,000円前後で発見出来ると思う。メタルパーツの取り扱いに慣れていない方には、特にお勧めしたい。
「ジャガー XK120」アオシマ製 1/24 1994年8月発売
第二次世界大戦後の1945年に「SSカーズLtd.」は「ジャガーカーズLtd.」へと社名変更を行なった。SSが敵国であったナチスドイツ親衛隊のSSを連想させたからである。
社名変更後も暫くは戦前直前のモデルを販売していたが、ついに戦後初のニューモデルとして「マークⅤ」(サルーン)と「XK120」が発表された。XK120はSS100の後継車であったが、高性能ぶりは遥かにSS100のそれを凌駕していた。
搭載されたエンジンはOHVからDOHCに進化し、最高出力は125HPから160HPとなり「XKエンジン」と呼ばれた。また最高速度は120mph(193km)を超えたことから、このスポーツカーは「XK120」とネーミングされた。 1948年に登場したXK120はこのように高性能、美しいデザイン、リーズナブルな価格設定はヨーロッパ諸国だけでなくアメリカでの評価も高まった。