【パリ五輪バスケ女子】強化試合に勝利したフランスは日本をどう見た?「楽勝ではなかった。次はどうなるかわからない」<DUNKSHOOT>
7月19日にフランスのランスで行なわれた、バスケットボール女子日本代表とフランス代表のテストマッチは、地元フランスが75-62で勝利した。 【PHOTO】パリ五輪に挑むバスケットボール女子日本代表メンバー12名を一挙紹介! 開始から最後まで、フランスがリードする展開となったこの試合だが、フランスチームは日本チームをどう見ていたのだろうか。 12得点、5リバウンド、3アシスト、評価指数ではゲームハイタイの16をマークし、複数のメディアで同ゲームのMVPに挙げられたフォワードのヴァレリアン・アヤイは次のように振り返った。 「これまでとは違うタイプの相手だったけれど、コーチの指示に従って、うまく対応できたと思う。この対戦は、特殊なプレースタイルを持つチーム相手にどう対処するかが試された試合だった。意識したのは、自分たちが有利なところで確実にプレッシャーをかけること。それができたことで、自信がついた。 日本は常に動き回りながらゲームを作るチーム。ほぼすべてのポジションで私たちより高さはないけれど、それだけに彼女たちの機動力は、とても厄介だった。でも今日の試合ではインテンシティや、お互いの連携、ポジショニングを活かして、やりたいバスケットボールをさせないよう、うまく対応できたと思う」 一方、ジャン・エイメ・トゥーパンHC(ヘッドコーチ)は、フランス人記者からの、「最初から最後までフランスが圧倒した試合でしたね?」という質問に対して、「それはどうかな。スコアの面ではそう見えるかもしれないが、実際にはとても苦しめられたと感じている」と返答。 続けて「日本が素早い動きの中でプレーするチームであることは周知だが、加えて、どのポジションにも、アウトサイドシュートを打てるシューターがいる。我々のように、インサイドを固めて戦うクラシックなスタイルを定番とするチームにとっては、こうした相手は非常に厄介だ。 今夜は、結果的にはいい出来に終わったが、ワイドな守備はうまくいっていなかった。相手に何本3ポイントを打たれた? こういう展開は予測できていたのに、だ。今日はたまたま確率が良くなかったが、もっと決められていたら、我々は相当厳しい状況に追い込まれていただろうね」と語った。 トゥーパンHCは、長らくフランスU-20代表のコーチを務め、2021年の東京オリンピック後からA代表を率いている。 日本とフランスは、21年の東京オリンピックでグループリーグ、準決勝と2度対戦(ともに日本が勝利)しているほか、翌年のワールドカップでも対戦(67-53でフランスが勝利)と、近年の国際大会では頻繁に顔を合わせている。
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