スウェーデン流ザリガニの食べ方。IKEAで開かれる真夏の「ザリガニ・パーティ」に潜入してきた!
●スウェーデン発の家具・インテリアの一大チェーン『IKEA』で行われているザリガニパーティとは? 珍食材に精通するライター・ムシモアゼルギリコがその模様をレポートします。
「スコール(Skal )!!」 北欧式の乾杯を終え、ザリガニにかぶりつく快感。今年の夏もまた、ザリガニを食べられたぜ! という謎の達成感が、胸いっぱいに広がります。そして押し寄せる、ザリガニのうま味。 日本では珍しい魅惑の「ザリガニ料理」の関連画像をもっと見る 先日、友人にお誘いいただき、IKEA Familyメンバー限定の「サマーパーティ」へ参加してきました。我らはその催しを、勝手に「ザリパ(ザリガニパーティ)」と呼んでいます。だって、前菜+ドリンクバー+ザリガニ食べ放題なのですから!
ザリガニは、スウェーデンの夏の伝統的なグルメ食材。スウェーデン発祥の企業であるIKEAでも、夏になるとフードコートにザリガニが提供され、イベント以外でも食べることができます(注:タイミングによっては売り切れている場合も)。ちなみに昨年はサマーパーティでなく、通常営業のフードコートで注文し、友人たちとザリパを楽しみました。
いざザリパ会場に潜入!
皆で集まりザリガニを楽しむ「ザリガニパーティ」は、今や日本でも広く知られている夏のスウェーデンの伝統行事です。ザリガニ漁が解禁となる8月に、家庭の庭で催すものなのだとか。ザリガニという旬の食材はもちろんのこと、大勢でパーティできるような庭があることが、羨ましすぎませんか……! ランタンを吊るしてパーティ用の飾りつけをし、捕まえたザリガニ(場合によっては冷凍ものを買う)を茹でて冷やし、蒸留酒とともに味わい、深夜まで楽しむといいます。
そんな本場のザリパに想いを馳せながら、少しでもそのエッセンスを体験させてくれるIKEAには、大感謝。会場に入ると、テーブルセッティングも会場のテーマカラーもザリガニ尽くしで、雰囲気抜群でした。 パーティで提供されたのは、おそらく中国産の養殖アメリカザリガニです。本場ではもともと、大型のヨーロッパザリガニを食べていたようですが、昨今は環境の変化などにより数が減少。
その代替品としてウチダザリガニに、このザリパではさらなる代替として、アメリカザリガニに……となっているようです。しかし小ぶりでも、うま味はバッチリ。文句なく、ンまい!