「新型ジープを体験」4代目初の改良で“ラングラーらしさ”と乗りやすさが飛躍的にアップ!? バーゲン価格も見逃せない!自動車ライターが試乗レポート
アメリカンSUVの代表格といえばジープ。軍用車に端を発する歴史など、唯一無二である。なかでもラングラーは武骨なスタイルや高い走破性などで人気のシリーズ。今回、改良が施され、さらに進化したラングラーに試乗してきたので、レポートしよう。 ⇒【写真】どこが変わった?4代目となるジープの新型「ラングラー」の試乗レポートを詳しく、画像を見る
4代目ラングラーが初の改良を受けて大幅に進化
アメリカ伝統のSUVと言えばやっぱりジープ。そのなかで、今でも伝統的なジープらしさで人気なのがラングラーだ。ガッチリとした角張ったスタイルと、機能美に溢れたインテリア。さらに現代流のセンスのよさもプラスして古くささを感じさせない、これぞジープの真骨頂だ。 初代ラングラーが登場したのが1987年のことで現行型は4代目となる。JL型と呼ばれ、登場したのは2018年になるので、すでに6年もの時間が経過。今回、初の改良を受けてさらに磨きをかけて登場したと言っていい。 6年ぶりとなる初めての改良と言っても、そこはゆるぎないのがラングラーのいいところで、変更はアップデート的な細かい部分が中心となっている。主なところをまずは整理してみると、外観ではフロントグリルのデザイン変更、アンテナを外部設置からフロントガラスへのプリントタイプとした。フロントガラス自体もスマホでお馴染みの強固なゴリラガラスとなり、ホイールのデザインも新しくなっている。 内装は上級グレードのルビコンのみの採用だったパワーシートを中間グレードのサハラにも拡大採用。サイドカーテンエアバッグを全グレードに標準装備としている。そのほか、インパネ中央に鎮座するモニターが12.3インチタッチスクリーンとなって大型化。システムを第5世代のUconnect5にしつつ、アップルカープレイとアンドロイドオートにも対応している。ちなみにカーナビはアイシン製だ。 またグレード体系としては、エントリーモデルのスポーツが復活して、サハラ、ルビコンと合わせて3つのグレード布陣となったのも今回のトピックスだろう。
ラングラーらしさはそのままに質感と使いやすさが向上
インテリアについては全体のイメージは変わらず。シートはサハラとルビコンでラングラー初の12ウェイパワーシート化がされていて、より細かな調整がスムーズにできるので、試乗時もとても合わせやすかった。 大柄な車体に小柄な日本人が乗る際には、この点は意外に重要だ。シート表皮などに変更はなく、今回試乗したルビコンがナッパレザーを使用したプレミアムな座り心地で、サハラが合成皮革、スポーツがファブリックと、グレードのキャラに合わせた設定になっている。スペースやクリアランスはアメリカ車の常で、外観からイメージするよりは狭いが、余裕はあるので問題はない。 武骨さをあえて残したインパネはラングラーの魅力のひとつ。デザイン面での変更はなく、装備的なトピックとして、以前は小ぶりで少々操作しにくかったモニターが大きくなったのは好印象で、今回の改良でとくに歓迎すべき点だろう。 前席にはUSBのほか、12Vのシガーソケット(ライター付き!)が備わり、後席にはUSBに加えて、115Vのコンセントも付いているのはさすがアメリカ車。115Vでも日本の100V対応製品は使えるのでご安心を。