「だから、私は山へ行く」#26 安藤真由子さん
〝きれい〞や〝おいしい〞を共有しながらすごす山での時間が好き
「キリマンジャロは、標高1、700mほどのスタート地点から毎日標高を約1、000mずつ上げながら、標高5、895mの山頂を目指す過酷な道のり。このときは5泊6日の山行中、昼から夕方まで雨が降り続ける過酷な環境で、みんな疲れ切っていました。ただ、登頂日だけ晴れて、ピークの向こうの山々がきらきらと輝いていて。その景色を前に泣いているみんなを見て、初めて山で泣いてしまったんです。不思議なことだけれど、山で見る景色は町よりも100倍きれいだし、山で食べるごはんは町よりも100倍おいしいと思う。そんなきれい〞やおいしい〞や感動〞を共有できるから、やっぱり私は山が好き〞なんです」。 安藤真由子さん。 ミウラ・ドルフィンズ所属。体育学博士、登山ガイド、健康運動指導士、低酸素シニアトレーナー、登山医学会代議委員。国立登山研修所講師。2003年自転車競技(ロード)W杯日本代表。 「だから、私は山へ行く」 記事一覧を見る。 写真◎大畑陽子/文◎吉原 徹
ランドネ編集部