敦賀駅の乗り換え、案内円滑に JR西、アプリで駅員に遅延情報
JR西日本は北陸新幹線と在来線特急が接続する敦賀駅(福井県敦賀市)で、ダイヤが乱れても乗り換え先の列車を乗客にすぐ案内できるよう、駅員らが発車時間の変更を一斉共有できる社内アプリを導入している。冬場は強風の影響で遅延が増えるといい、年末年始に効果を発揮しそうだ。 北陸新幹線は日本海側を通り東京と大阪を結ぶ計画で、今年3月に金沢―敦賀間が開業した。だが敦賀―新大阪間は開通していないため、北陸と関西を行き来するには敦賀駅で新幹線と特急の乗り換えが必要で、不便を訴える声もある。 乗り換え時間は最短で8分に設定しているが、特急は強風の影響で遅れが生じやすい。遅延すると、車掌は乗客数などを指令所に報告。指令員は新幹線の出発を遅らせるか、時間通りに発車させるか決め、結果を駅や運転士に伝える。 同社は通常、無線を使い口頭でやりとりしているが、駅員に伝わるまでに時間がかかり、乗り換え先の列車を乗客に素早く伝えられない懸念もある。