中央学院が東葛飾に5-0で勝利!つなぎ倒すスタイル、浜田寛之監督の強いこだわり
6月1日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選の2回戦が千葉県内各地で行われ、中央学院が東葛飾に5-0の完封勝利をおさめ、3回戦進出を決めた。 【フォトギャラリー】中央学院 vs 東葛飾 試合は中央学院ペースで進む。 前半27分、コーナーキックからDF5角井一惺(3年)が決めると、前半アディショナルタイムには、右サイドから進入したMF6國嶋泰雅(3年)がペナルティエリアのやや外の位置からミドルシュートを叩きこみ、2-0に。 さらに後半3分にも、MF6國嶋がほぼ同じ位置からふたたび決めて、3点目。同13分には相手選手のクリアボールがネットを揺らし、オウンゴールで4点目。同20分には左サイドからパスを受けたMF13小島蓮生(3年)が狙いを定め、振りぬき5点目をあげ、ゴールラッシュをしめくくった。 「テンポよくサッカーをする、これをテーマにしました。そのなかで攻守の切り替えにこだわりました」と中央学院・浜田寛之監督。 終始、ほぼ相手にボールを渡さず、パスをつなぎ倒し、たとえ一度、奪われても人数をかけて即時奪還。これを前後半80分間、続けられると相手はつらい。 そういえば、今回、中央学院はGKのゴールキック以外でいわゆる前線へのロングボールを一本も蹴っていなかった。 確認を含め、聞いてみるとそこには浜田監督の強いこだわりがある。 「今の時期、7メートル以上のパスはやりたくなかったんです。きょうのような公式戦独特の緊張感のなかで、最高10メートルくらいのパスは許しますが、5~7メートルくらいのパスをみんなで繋いでいく、この夏にむけ、こだわっているところです。また選手には3タッチ以上しないようにも伝えました。勝ち上がることで強いチームと対戦するなか、いまのサッカーをやるうえでは必要なこと。お互いの距離感を大事にしながら、おのおのの武器をもっと出していきたい」。 そうしたうえでの5-0の結果。それでも浜田監督は「もっと積極的に自分たちのモノを出せれば、前半からもっと楽しくできました。相手が疲れ始めたから点が取れたのではなく、相手を見ながら、自分たちがどうすれば、優位にサッカーができるのか、攻撃的なチームを掲げる以上はついてくるもの」とその基準は厳しく、要求は高い。 なお、中央学院は3回戦で千葉日大一と対戦する。 (文・写真=佐藤亮太)