「意地でも自分が点取って勝たせてやろうって...」。エース負傷離脱中の横浜FCユースはU-17日本代表左SB佃颯太が先制ゴール
[12.1 プレミアリーグEAST第21節 横浜FCユース 2-0 鹿島ユース 神奈川県立保土ヶ谷公園サッカー場] 横浜FCユースは、この試合まで3試合連続無得点。U-17日本代表FW前田勘太朗(2年)を怪我で欠く中、3連敗で首位を明け渡していた。だが、負ければ優勝の可能性が消滅する鹿島ユース戦で2-0。U-17日本代表の左SB佃颯太(2年=横浜FCジュニアユース出身)が先制点をもたらした。 【動画】アウェー中国戦の裏で起きていた珍事…日本代表FWがSNS上の声に反応「わざと」 前半38分、佃は左サイドでの組み立てから、前方の左SH岩崎亮佑(2年)と入れ替わる形で前へ。CB秦樹(2年)からのロングボールを引き出したが、相手DFにカットされてしまう。だが、GKへのバックパスに狙いを変更。プレッシャーをかけ、インターセプトする。 バックパスを受けようとしていたGKがそのまま距離を詰めて来ていたが、佃は「ほんと裏街道から自分が仕留めるぐらい、全部自分でやり切ろうと思ってたんで。ほんと、パスとかは何も考えてなかったです」とGKをかわしに行く。 GKを外そうとした際にボールがわずかに相手に当たったが、「日頃の行いが良かったので、良かったです」とこぼれ球が佃の足元へ。これを拾うと、右足でゴールへ蹴り込み、ホーム観衆を喜ばせた。 左右両足から繰り出すキックでもチャンスメーク。後半にも縦突破から決定的なラストパスを通すなど、攻撃力を発揮した。そして、無失点勝利にも貢献。ただし、これまではあまりチームに貢献できていないと感じていたという。 「攻撃面でのペナルティエリア付近でのプレーは正直、自分のミスで失うことが多くて、そういうのが自分の課題だと思っていました」。だからこそ、成長を示せたことに笑顔。そして、川崎F U-18戦(10月6日)の決勝点に続く貴重なゴールについても「大きな舞台で1個結果を見せれたっていうのは、良かったかなと思います」と頷いていた。 エースストライカー不在のピンチを救った。「(横浜FCユースが)ここ3試合点取れなくて、前田がいなくて点取れないっていうのだけは言われたくなかったので、ほんとに意地でも自分が点取って勝たせてやろうって気持ちで今日挑んだので、ほんとに取れて良かったです」。試合後には前田から「『素晴らしい』みたいな感じで」LINEが佃の下へ。佃は横浜FCジュニアユース、横浜FCユースでチームメートの前田の分も最終節での得点に絡む活躍と優勝を誓う。 「アイツも多分苦しい思いをしてると思うんで、優勝して勘太朗を掲げてあげるのも自分たちしかできないことだと思うんで、ほんとに残り1試合もとにかく点を取って、相手の結果を待つことしかできないですけど、もう最善の準備をして、できるだけのことをまた今週いっぱい、来週(の最終節)やろうかなと思います。残り1試合はほんとにゴールだけ目指してやっていこうかなと思います」。プレミアリーグEAST2位・横浜FCユースは現在、首位・柏U-18と同じ勝ち点38で得失点差5。逆転優勝のために横浜FCユース、佃が勝利とゴールを目指す。 noyahoobody>
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