ヤクルトD2位・モイセエフ、〝村上ロード〟で山田を目指す「自分はトリプルスリーを目標にしている」
ロマンあふれるスラッガーが、〝若燕〟に加わる。ヤクルトからドラフト2位指名された愛知・豊川高のモイセエフ・ニキータ外野手(17)が12日、豊橋市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金6000万円、年俸650万円で合意。背筋を伸ばして、プロでの決意を語った。 【写真】ヤクルトから2位指名を受け、家族5人とポーズをとる豊川高のモイセエフ・ニキータ外野手 「自分はトリプルスリーを目標にしている。打率も残せて、長打も打てて、盗塁もできる。走攻守そろった選手を目指してやっていきたい」 高校通算18本塁打の左打者は、走力も高校トップクラス。右打ちと左打ちで異なるが、ヤクルトにはトリプルスリー(同一シーズン打率3割、30本塁打、30盗塁)を3度も達成した山田がおり「どういったことをすれば達成に近づくか、いろいろ聞いて取り入れたい」と目を輝かせた。 自ら目標達成に向けた課題も分析。「打率面では落ちるボールが苦手なので、克服したい。本塁打面では強さを求めて力をつけ、走塁面では走力を上げたい」と3つの強化ポイントを挙げた。背番号は真中、山崎ら左打ちの外野手がつけた「31」に決定。「どう見えるかは自分次第。活躍して、憧れられる番号にしていけたら」と語った。 村上の後継者として期待され、橿渕スカウトグループデスクは「体力的な部分はスワローズの選手の中でもトップクラス。高校生は体づくりから入るけど、スタートラインを変えてもいいのではないかということも検討中」と明かした。村上は高卒2年目から主力で、モイセエフは「ヤクルトは野手が育つ球団という印象。自分も中心選手として戦っていけるように」。早期活躍の〝村上ロード〟を歩み、勝利を呼び込む打者になる。(武田千怜)