「子どもの塾以前に日常生活で不可欠なことって?」中学受験ママ・パパと人気塾講師が本音トーク
塾以前の、日常生活での経験が不可欠
【ユウシン】 第1回で、中学受験準備の低年齢化のお話がありましたね。僕も、早くから準備したほうがいいと思います。でもそれは、塾に行くことではないと考えています。菊池先生がおっしゃったように、20%をイメージできることは非常に重要です。そのためには、お子さんが、それをイメージできるように経験を積んでいることが不可欠です。その経験なしに塾に行っても、なかなか勉強はうまくいかないのではないかと思うんです。 【岡本】 それはモンテッソーリ教育の出番ですね! 【ユウシン】 僕もモンテッソーリ大好きなんです。「ホンネで中学受験」の動画でも、めちゃめちゃおすすめしています。 【えり先生】 嬉しいです! 確かに、モンテッソーリ教育では子どもは「五感を通して動きながら学ぶ」存在として捉えているので、実体験・経験を重視していますね。 【菊池】 専門的な教育に限らず、日常生活の遊びやお手伝いの中での学びも大切ですね。 【えり先生】 日常生活での学びというと、with classで連載しているぎん太くんは、まさにそれですよね。小6の娘が、彼の『偏差値40台から開成合格!自ら学ぶ子に育つおうち遊び勉強法』を読んでます。 【菊池】 そうですね、ぎん太くんは好例です。 【ユウシン】 国語や社会でも、経験に基づいたイメージや知識は重要です。国語の問題文を読んで、そこに書かれている情景をイメージできるか。社会の問題に県が出てきたら、それがどこにあるか、どんなところなのか知っているか。とくに難関校の社会の記述は、そういった知識を問う問題が多いんです。それはつまり、「こういった経験をしてきましたか?」と聞かれているのと同じですよね。
小さい頃からの読書習慣が大切
【岡本】 日常生活での取り組みとして、とくにやったほうがいいことってありますか? 【ユウシン】 やっぱり読書じゃないでしょうか。活字を読むのが嫌いだと、国語の文章題は解けません。でも読書の習慣を身につけるには、すごく時間がかかるんです。6年生になって頑張っても難しい。できるだけ小さい頃から、読書はしたほうがいいと思います。 【えり先生】 本を読まないと、語彙も増えませんよね。 【ユウシン】 おっしゃる通り、語彙は勉強の基本です。そういう意味では、親御さんの家庭での言葉遣いも大切です。子どもは単語だけでしゃべる傾向がありますから、親御さんが正しい文章で話していないと、「てにをは」を使えるようにならないんです。 【岡本】 そうすると、読み聞かせもかなり意味があるんでしょうか? 【勉三】 読み聞かせは、とても効果的だと思います。うちは、長女(大学生)には一生懸命読み聞かせをしたんですが、ちょっと面倒くさくなって次女(中1)にはサボっちゃったんです。そうしたら、長女は読書をするけど、次女は漫画すら読まない。 【ねね】 読書習慣と語彙って、環境なんですね。 【勉三】 そう思います。家に本があるか、親が楽しそうに本を読んでいるか。そういったことでも、子どもの本に対する興味はかき立てられるんじゃないでしょうか。 【岡本】 ayakoさんの双子の息子さんたち(中2)は、本いっぱい読みますよね? インスタで発信されている二人の読書記録、つい保存しちゃいます。 【ayako】 ありがとうございます。そうですね、二人とも読むほうだと思います。YouTubeを観ないからかもしれません。小さい頃からYouTubeを観せなかったので、その習慣がないんです。 【エロイーズ】 それはすごい! 最初から与えないと、観たいと思わないんですね。 【ユウシン】 お子さんに読書好きになってもらうためにちょっといいなと思うのが、「ヨンデミー」というオンラインサービスです。AIの「ヨンデミー先生」が、子ども一人一人にあった本をおすすめしてくれて、本の楽しみ方や感想の書き方なども教えてくれます。YouTubeから離れられない、というようなお子さんも、ヨンデミーを始めてみると、1日10分でも本に向かう時間ができるかもしれません。 【参加者のみなさん】