勝海舟が提案の海軍操練所を発見 神戸港の礎、石積み防波堤
勝海舟の提案で幕末の1864年に幕府が開設した神戸海軍操練所とみられる石積み防波堤などが神戸市中央区新港町で見つかり、26日、神戸市が発表した。 市によると、幕末に開港した5港(函館、横浜、新潟、神戸、長崎)のうち、発掘調査で確認されたのは初めてという。 操練所は海軍士官養成や艦船修繕のためのドックもあり、坂本龍馬、陸奥宗光らが学んだという。倒幕を目指す浪人らもいたため、反幕府的とみなされ、1年で閉鎖されたが、操練所跡を土台に港湾施設が建設され、68年に開港、その後の神戸港の礎となった。 これまで操練所の位置はよく分かっていなかったが、市が開発に伴う工事で発掘した。