ビットコインはいつ上昇に転じ、強気相場はいつまで続くのか──半減期の影響と今後の価格推移は?【bitbank長谷川氏・ロング解説】
この先1年のビットコイン価格
──では、この1年ぐらいの動きはどのように予測していますか。 第2(4-6月)、第3(7-9月)四半期はある程度落ち着く感じで推移し、年後半から徐々に上げていくイメージです。今年は10万ドル(1500万円、1ドル150円換算)を試しに来ると想定しています。テストケースで12万ドル(1800万円)くらいまで上昇する可能性もあります。 ──年末には15万ドルとの予測もありますが、あながち大げさなものではないということですね。 15万ドルは相当な上昇ペースですが、強気観点では現実的な予想だと思います。私は15万ドルは2025年と予測しています。過去の半減期後の史上最高値までの上昇率が、最初が約90倍、次が30倍、その次が約9倍というように直前の回の3分の1の上昇率になっています。 2023年末時点で一度、長期見通しを公表しましたが、その際、半減期のときに5万ドル付近で推移していたら、2025年7月ぐらいには15万ドルが順当なターゲットになるとしました。今は6万5000ドルの水準なので、ここから3倍の19万5000ドルをターゲットにすることができます。 ただ、これは今までの半減期サイクルから考えた、ある意味、順当なターゲットですが、これまで存在していなかった「ETF」という変数を加味できていません。 そこで、昨年末時点で200週平均線から回帰モデルを作ってボラティリティ、つまり、将来的な上昇余地を推定してみたのですが、2025年7月には35万ドル(5250万円)ぐらいの上昇余地が統計的には考えられる結果になりました。ここが今回のサイクルの上限と言えるかもしれません。 ビットコインは100万円に到達して、「心理的な節目だし、もう天井だろう」と思ったら、1週間後に240万という動きがありました。「これぐらいがちょうどいい」と思ったところから、さらに上昇することもあるので、35万ドルは一見、とんでもない数字に見えますが、意外と行ってもおかしくない数字です。