出さなきゃよかった…。レアル・マドリード退団で化けた元アカデミー選手(6)メンバー入りすら…。後にライバルクラブで主力に
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で最多優勝を誇るレアル・マドリードは、毎年のようにスター選手を獲得している。一方で、下部組織からトップチームに定着して活躍を続ける選手は少なく、若くしてクラブを離れて飛躍を遂げた例も多い。今回は様々な理由でレアル・マドリードを離れ、ほかのクラブで一流になった選手を紹介する。
DF:マリオ・エルモソ(元スペイン代表) 生年月日:1995年6月18日 所属クラブ:ASローマ(イタリア) レアル・マドリード在籍期間:2005年夏~2017年夏 今夏にASローマへと移籍したマリオ・エルモソはレアル・マドリードの下部組織出身だが、トップチーム出場が叶わないまま退団している。 10歳でレアル・マドリードの下部組織に加入し、セカンドチームにあたるカスティージャでも不動の地位を築いていたが、当時のトップチームにはセルヒオ・ラモスやラファエル・ヴァラン、ナチョ・フェルナンデスがいたこともあって若きエルモソがポジション争いに入る余裕がなかった。デビューどころか、一度もメンバー入りを果たすことがないまま2017年夏にエスパニョールへと完全移籍している。 1200万ユーロ(約12.9億円)の移籍金が支払われた選手であっても、トップチームでチャンスすら与えられないのがレアル・マドリードのクオリティの高さを証明しているだろう。その後、エスパニョールで台頭したエルモソは2018年11月にスペイン代表デビューを飾り、レアル・マドリード退団からわずか2年でアトレティコ・マドリードへとステップアップを果たした。 4バック時の守備の軽さが問題になることもあったが、ボール出しのセンスとクオリティは抜群で、ディエゴ・シメオネ監督のチームで通算171試合に出場するなど長らく主力としてプレーした。今夏に契約満了となってからは無所属の状態が続いていたが、移籍市場が閉じた後の9月頭にASローマと3年契約を締結。自身初の国外への挑戦を決断している。
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