緊急事態宣言を延長 安倍首相が会見(全文3完)アビガンは月内承認目指したい
効果が認められれば月内承認を目指したい
そうしたことで、なかなか症例は進んでいないのでありますが、一方、臨床研究によって症例が重なってきまして、この重なってきたことによって、ある程度重なれば専門家の皆さまが判断して、効果があるかどうかという、その分析、解析が出ます。それに対して企業が申請をしたら、それに対して承認をするかどうかということになるわけでありまして、一般の企業治験とは違う形での承認の道もあるわけでありまして、おそらくそちらのほうになるのではないかともいわれておりますが、私もまだ確たることは言えないのでありますが、ここで冒頭申し上げましたように成果が、効果があるという成果が出れば、この月内の承認を目指していきたいと、こう思っております。 70万人分、すでに備蓄がございますし、それをさらに200万人分まで生産を進めていただくように、すでにこれはお願いをしているところであります。 司会:次の日程との関係で最後になるかもしれません。じゃあ神保さん。
なぜ民間を使うという選択肢が出てこないのか
ビデオニュース・ドットコム:ありがとうございます。ビデオニュースの神保です。総理、先ほどPCR検査の話にちょっと追加なんですけれども、先ほど総理はご自分も、どこに根詰まりがあるのか、いろいろ聞いてみたっていうお話がありました。で、日本はOECDの加盟国の中で1000人当たりのPCR検査がメキシコに次いで低いというような数字も出ていて、日本は非常にPCR検査が少ないということは国際的にも分かってしまっていると。 そこで、PCR検査は感染状況を知る上でも、あるいは自分が感染していることを知らないで人に移してしまうケースがあるという意味でも非常に重要だと思うので伺うんですが、ということは総理、日本は、内閣総理大臣がPCR検査が今少ないので増やせということを指示しても、今の日本は実力的にPCR検査を増やすことができないんだということを総理はおっしゃっているんでしょうか。それとも、そこまでまだこれまでは本気で増やすことをしてこなかった。例えばPCR検査のことを国会で聞かれても、まだ1万件もいってないのに、今、1万5000あるのを、キャパシティーを2万に増やすというようなお答えをされる。でもまだ1万件いったこともない。つまりどこか人ごとのようなお答えをされるけど、それは、それほどまだ本気で増やそうとこれまでしていなかったということなのか、それとも実際に本気で増やそうとしたのに本当に増えなかったのか。そしてもしキャパシティー、先ほど尾身先生がおっしゃったようにキャパシティーに問題があったとおっしゃるんであれば、なぜ民間を使うという選択肢が出てこないのか、その辺のところを、今後これが増えるかどうかということも含めてその辺のところをできれば詳しくお話しください。よろしくお願いします。 安倍:先ほど、すでにこれは先ほどお答えしたことが全てなんですが、これはもちろん本気でやる気がなかったわけではまったくありません。私は何回も、とにかく能力を上げていく。で、実際、能力は上がってきているわけであります。国としてできることは予算設定ですので、能力を上げてきている。上げるということでありまして、1万5000。しかし、1万5000、能力を、1万5000能力を上げたら、では1万5000人分いくかといったら、残念ながらそうなっていないのでありますが、多く見て、多くは東京に集中をしているわけであります。ですから先ほど申し上げましたように、PCRセンターを20カ所増やす中、東京に集中的に12カ所増やしました。医師会にもご協力をいただく。