緊急事態宣言を延長 安倍首相が会見(全文3完)アビガンは月内承認目指したい
マスクの使用は極めて重要
そうすると症状がないわけです。せきとかなんかもないのに、ほかの人に移ってしまうという可能性があるので、ここでマスクが。で、実際にマスクの使用というのはそこが極めて重要です。従って、距離が遠い場合はいいですけども、実際に対面するときも会話するときも、なるべく正面に向かないでという、時々はだけど、会話するときは正面向いてやらざる得なくなりますよね、日常では、どんなに。そういうときにはマスクをしていただきたいということが第2の原則です。 それから第3の原則は、これはもう極めて有効なのは手洗いと。この3つのことをじっくり守って。あとは現場のいろんな状況にそれを応用、工夫していただくというのがいいんではないかと思います。 司会:ありがとうございました。それでは次、まいります。じゃあ今井さん。
アビガンの副作用をどう考えているのか
読売新聞:読売新聞の今井です。治療薬のアビガンについてお伺いします。先ほど総理、月内にも承認したいとの意向をお話しになられましたけれども、これ、かなりスピード感のある手続きになると思うんですが、どのような枠組でこうした早期承認を目指していくのか、併せて、アビガンは効果が期待される反面、催奇形性ですか、こういったものも指摘されておりますけど、その辺の問題点についてどのようにお考えでしょうか。 安倍:アビガンについてはすでにインフルエンザの治療薬として日本で承認をされているものであり、同時に副作用についても明らかになっていて、今おっしゃったように催奇形性という副作用がありますから、妊娠をされている方、妊婦の方はこれはサリドマイドと同じような副作用でありますから、これは処方できないということになりますし、そういう注意をして処方をする必要があるわけであります。 一方、アビガンについて処方した、先ほど3000例の投与の例があるというふうに申し上げましたが、その結果、効果があるというそういう報告も受けています。その中でどういう方法で今、投与をしているかといえば、まずはこれはある程度の成果があったということでございますので、観察研究という形と、あと臨床研究という形で投与を行っています。これはコンパッショネートユースという形で、いわばそれが患者さんにとっては大変重要だという、そういう形で使っているということになります。 ただ、これはもちろん、患者の方が希望をして、そして各病院の倫理委員会が承認をしたら使えるということでありまして。ですからわれわれは、ある程度の効果がございましたので、なるべく多くの方が、患者の方が希望すれば使えるようにしてもらいたいということは厚労省にも申し上げているわけでございますから、これはあと各病院がそれぞれ決めることであります。 と同時に、これは新型コロナウイルスにおいてはまだ承認をされていません。新型インフルエンザにおいては承認をされているわけでありますが、ここで承認をするために企業治験を終えなければならないということでありまして。ただ、企業治験が進んでいるのでありますが、なかなかこの企業治験、治験に参加しようという患者さんがいて初めてこの企業治験が増えていくのでありますが、企業治験に進むという、企業治験を希望される患者の方は例えばプラシーボを飲む可能性があるということも含めて了解をしていただかなければならないわけであります。