最近「卵」の価格がまた高騰中! 冷蔵庫の「ドアポケット」に保存すると、鮮度的に“損”するって本当? 知っておきたい保存術とは
家庭で卵を保存する場所としては、冷蔵庫のドアポケットを利用している人は多いのではないでしょうか。 しかし、実は卵にとって、冷蔵庫のドアポケットは適切な保存場所ではありません。本記事では、ドアポケットに保存するメリットやデメリット、そして卵の鮮度を保つための正しい保存方法を解説します。 ▼4人家族で食費「月8万円」は高い? 1人当たりの“平均”もあわせて解説
ドアポケットに保存するメリット
ドアポケットに卵を保存する最大のメリットは、手軽さでしょう。ドアを開けるとすぐに取り出せる位置に卵があると、料理の際に便利です。特に朝食の準備で忙しい時間には、卵がすぐに手に届く場所にあると助かるのではないでしょうか。 さらに、ドアポケットに卵を収納することで、冷蔵庫の内部のスペースをほかの食品に使うことができるため、全体の収納効率が良くなるという点もメリットとして挙げられます。 冷蔵庫のドアポケットには多くの場合、卵専用のスペースが設けられているため、自然とその場所に収納している人も多いでしょう。
ドアポケットに保存するデメリット
卵をドアポケットに保存すると利便性がある反面、卵の鮮度を保つという観点からは、デメリットもあります。 ドアポケットの大きな問題点は、温度変動が多いことです。冷蔵庫のドアは頻繁に開閉されるため、ドアポケットにある食品は、その都度外気の影響を受けやすくなります。卵は比較的温度変動に弱い食品なので、頻繁な温度変動は卵の劣化を早めてしまう可能性が高くなります。 卵の鮮度が落ちると、味が落ちたり、生で食べた際の食中毒のリスクが上がったりすることが懸念されます。特に夏場や温度が高い季節には注意が必要です。
昨今の卵の価格は高騰している
卵は栄養価の高い食材として多くの料理に使われますが、保存方法によって鮮度が落ちて本来のおいしさが損なわれるのは避けたいものです。 また、昨今は卵の価格高騰に頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか? JA全農たまご株式会社によると、東京における卵の1キログラムあたりの平均価格は、2019年は173円、2020年は171円です。 しかし、2021年と2022年は200円台に上がり、2023年は306円となっています。2024年は8月までは価格が落ち着いていたものの、9月、10月は2023年の平均価格に迫る勢いで高くなっています。 安いイメージの卵ですが、特に高騰が続く昨今では、使う頻度が落ちている家庭もあるかもしれません。価格が上がっている今だからこそ、鮮度を保ち、おいしい状態でいただくためにも保存方法に一層注意しましょう。