顔半分が白斑の女性、「一生この顔なんだ」そこ知れぬ絶望感も、美容に向き合うことで「少し自分のことを好きになれた」
■「まだ正直白斑を受け入れてない」それでもSNSでメイク動画を発信する背景
――現在はご自身の症状を生かしたメイクをされたTikTok投稿をし、同じ症状を持つ方からのコメントのほかにも「メイクしたら全くわからなくなった、すごい!」「白斑関係ないくらい可愛い」などとコメントが多く寄せられています。このような反響についてどう感じていらっしゃいますか? 「TikTokにメイク動画を出そうと思って撮影しても、批判的なコメントが来るのではないかと怖くて、半年間出せずにいました。勇気を振り絞って投稿してみたら、そういったコメントがほぼなく、みなさんとても優しくて褒めていただけたり、質問などしていただいたりして毎日びっくりしています! 皮膚移植したのもフォロワーさんから『こんな病院があるよ』と色々教えていただいたことがきっかけになったのでとても感謝しています!」 ――SNSで発信する現在、白斑の症状を受け入れることができたのでしょうか? 「まだ正直、受け入れられていないというか、白斑を許しているわけではないですね(笑)。ただ、私の場合は周りに恵まれたなという思いが強いです。専門学生の時に症状が出たのですが、周りの友達は私の顔がどんどん白くなっていっても、いつもと変わらず普通に接してくれたり、逆に笑いに変えたりしてくれたので助かりました! 逆に大人になってから社会に出て、家族や友人じゃない方たちからの目線や言動が少し寂しかったです」 ――SNSでご自身の症状や経過も含めて発信をしようと思われたきっかけをお聞かせください。 「白斑という病気を知ってほしい、自分を受け入れてほしいという思いからです。私はアイリストという美容のお仕事をしているので、そこも合わせて知ってほしくて始めました。TikTokを始めるまでは、自分を正直受け入れることができていなかったと思うのですが、皆さんが温かいコメントをくださるので、自分のことを少し好きにはなれたと思います」 ーー現在のあんさんにとってメイクとはどんな存在ですか? 「メイクはもう1人の自分になれる魔法だと思っています。今後はアイリストとして独立して、もっとまつげエクステやメイクのこと、プライベートのことなど、みなさまからいただけるコメントに対してお答えしていきたいです!」