顔半分が白斑の女性、「一生この顔なんだ」そこ知れぬ絶望感も、美容に向き合うことで「少し自分のことを好きになれた」
4年前に、白斑を発症したあんさん(@an_na07050)は、まつげパーマやまつげエクステを施術するアイリストとしてSNSで発信しています。はじめは「おでこの真ん中あたりに10円玉くらい」だった白斑が、徐々に大きくなり、顔の半分を占めるまでになった時、どのような気持ちを抱いたのか。発症時の心境から、白斑をカバーする巧みなメイク術をSNSで発信、注目されるまでを伺いました。 【動画】顔半分の白斑が…「すご…メイクで全然わからなくなった」「肌綺麗すぎ」
■人目が気になった発症当時「白斑じゃなかったらどんなに楽か…といつも思います」
――4年前に白斑というメラニン色素が欠落することで皮膚の一部が白く斑状になる皮膚病を発症したとのことですが、症状に気づいた時のことをお聞かせください。 「きっかけは何もなく、ある日朝起きたら、おでこの真ん中あたりに10円玉くらいの大きさの白斑ができていました。症状も本当に皮膚が白くなるだけです」 ――白斑と診断された当時、どういった心境でいらっしゃいましたか。 「診断された当時は、やっぱりそうかという気持ちでした。その病院では治療法がないとのことだったので、一生この顔なんだ…とすごい絶望感に襲われたのを覚えています。とにかく、人目が気になりました。すっぴんで外に出た時にジロジロ見られたりとか、仕事中に『顔どうされたんですか?』と聞かれていた当初は、どう言ったらよいのか分からずおどおどしていました」 ――自分の見た目について、どのようにとらえていますか? 「白斑を治したいという思いがあり、今年の4月に、皮膚移植をしました。完全に皮膚に色がつくまでに、1~3年はかかるそうです。正直、移植後はしばらくすっぴんで仕事にも行かないといけないので、自分の見た目について見慣れてきたと思いつつも、メイクする時はやはり一生懸命白斑を隠してしまうので、白斑じゃなかったらどんなに楽か…といつも思います」 ――皮膚移植をしてよかった? 「はい、移植して本当に良かったと思います。まだ3ヵ月しか経ってないですが、白斑だった白い部分の皮膚の境目がぼやけてきました。完治まで気長に病院に通って治そうと思います」