<緊急解説>韓国が非常戒厳令、尹大統領が出した最悪の悪手、その理由と朝鮮半島で起こりうる最悪のシナリオ
その疑問を解くために、戒厳司令部(陸軍本部)が3日23時過ぎに発令した布告令第1号の書き出しを見てみよう。 自由大韓民国の内部に暗躍している反国家勢力による大韓民国体制転覆の脅威から自由民主主義、国民の安全を守るため、2024年12月3日午後11時付で大韓民国全域に以下の事項を布告する。 この戒厳司令部布告令は、戒厳司令官に任命された陸軍参謀総長が出したもの。内容は尹大統領の意図を呈しており、命令の趣旨は「反国家勢力による体制転覆の脅威から自由民主主義、国民の安全を守る」にある。
野党と進歩派は北朝鮮のスパイ!?
「韓国内部で暗躍する反国家勢力」とはなんとも陰謀論的な表現だが、尹大統領による非常戒厳宣布では、さらに強烈な表現が繰り返し使われている。尹大統領は対国民特別談話で次のように述べており、野党や反対勢力をどのように認識しているか良くわかる。長文なので一部を抜粋して紹介する。 尊敬する国民の皆さん、私は大統領として血を吐く心情で国民の皆さんに訴えます。 これまで国会は韓国政府発足以来22件の政府官僚弾劾訴追を発議しており、6月22代国会発足以降も10人目の弾劾を進めています。これは世界のどの国にも類例がないだけでなく、韓国建国以来、全く類例がなかった状況です。 判事を脅迫し、多数の検事を弾劾するなど司法業務を麻痺させ、行政安全部長官弾劾、放送通信委員長弾劾、監査院長弾劾、国防長官弾劾の試みなどで行政府を麻痺させています。 国家予算処理でも、国家本質機能と麻薬犯罪取り締まり、民生治安維持のためのすべての主要予算を全額削減し、国家本質機能を毀損し、韓国を麻薬天国、民生治安をパニック状態にしました。 今、国会は犯罪者集団の巣窟であり、立法独裁を通じて国家の司法・行政システムを麻痺させ、自由民主主義体制の転覆を目指しています。自由民主主義の基盤になるべき国会が、自由民主主義体制を崩壊させるモンスターになったのです。 私は北朝鮮共産勢力の脅威から自由大韓民国を守護し、国民の自由と幸福を奪う破廉痴な従北反国家勢力を一挙に取り除き、自由憲政秩序を守るために非常戒厳を宣言します。私はこの非常戒厳を通して、亡国の奈落に落ちている自由大韓民国を再建して守ります。 そのために、私はこれまでに悪事を働いた亡国の元凶、反国家勢力を必ず懲戒します。これは、体制転覆を狙う反国家勢力の蠢動から国民の自由と安全、そして国家持続可能性を保障し、未来世代にきちんとした国を譲るための避けられない措置です。