入居するビルが老朽化で閉鎖 老舗の名物喫茶店が閉店 常連客からは惜別の声【長野・須坂市】
須坂市の複合ビル「パルム」の閉鎖に伴いビル内で営業を続けてきた喫茶店が16日閉店の日を迎えました。 地元常連客が思い出の時間を過ごそうと足を運びました。 喫茶店ニュースコー。 最後の日も常連客がそれぞれの過ごし方でくつろぎます。 1978年にオープン。店主の山岸公子さんは2代目として切り盛りしてきました。 ■山岸公子さん「きょうが最後だ頑張ろうと思って」 ■常連客「手が空いたらでいいけどナポリタンとあとでアイスコーヒー」 名物はナポリタン。太めの麺に甘いケチャップを絡めたここならではの味。 数十年もの間値上げもせず、450円で提供してきました。 店に通ううちに仲間になっていった常連客も。 ■常連客「夜寝るときあと4日だあと3日だと思いながらなんとなく潤んでくる。最後のナポリタンの味は?最高です」 ■常連客「40年近くになるかな」 ■常連客「寂しくなります行くところがなくなるから困る。涙が出てきちゃってしょうがない。みんなそうだよ」 店に入りきらない数の花は閉店を知った客からの「ありがとう」の気持ち。 県外からのファンも多く新潟から親子3世代で訪れた人もいました。 ■新潟から「きょうで29回目です。今の次代にはないリアルクラシック当時のままそういうところに魅せられた」 ■楠原アナリポート「茶店の入る複合ビルは地元の人がお金を出し合って造られた老朽化で閉鎖が決まっています。」 須坂ショッピングセンターパルムはかつて飲食店や衣料品店に加えボーリング場などもありおよそ40店舗が営業していました。しかし消費者ニーズの変化などから徐々に衰退。 老朽化に伴い運営する協同組合は市から防火設備の改修を求められましたが、費用が賄えないとして閉鎖が決まっています。 それに合わせ「ニュースコー」も店を閉じる決断をしました。 ■埼玉から「俺きょう誕生日なんですよ。誕生日が最終日だったかじゃあ行かないとと誰が誕生日?おめでとうございます。そちらは長い間お疲れ様でした。」 山岸さんは20代からここで働き続けてきました。 ■山岸公子さん「ここまで店を守ってきたご自身には?ご褒美!出勤する日は嫌だと思う日は一度もなかった楽しんできょうはどんな人が来るかなと思うと楽しみでありがとう」