シーズン2メイキングより

　謎に包まれたスカウトマンについて、演じるコン・ユは「ファン監督が脚本を執筆しているとき、このキャラクターがどのような人物なのかシーズン2でもできるだけ明かさないようにするという点で、私たちは同意見でした。シーズン1でスカウトマンは謎めいた存在でしたから、彼についての情報をあまり明かしすぎると、そのミステリアスな雰囲気が損なわれてしまいます。視聴者には情報を与えすぎず、ファンが彼についてもうちょっとだけ知ることができる程度にし、過剰に彼の生い立ちなどを明らかにはしない、という考えでした。きっとちょうどよいバランスが取れたと思います」とオフィシャル資料のインタビューでコメント。 　また、“パンのシーン”については「あれは彼がどんな人物であるかを示しています。視聴者は、彼が普通の人間ではなく、深く心を病んでいることに気づくでしょう。いったい彼はどんな人生を送ってきたのか？　彼の攻撃的な視線や振る舞いを観て欲しいですね！　シーズン2では彼のキャラクターがより詳細に描かれていると思います。このキャラクターを演じる俳優としては、彼がどんな人間であるかが本当に伝わるこうしたシーンが気に入っています。スカウトマンが出てくるすべてのシーンが大きなインパクトを放つようにファン監督はしてくれたと思います」と話している。

　ドラマ「コーヒープリンス1号店」（2007）、「トッケビ ～君がくれた愛しい日々～」（2017）、映画『新感染　ファイナル・エクスプレス』（2016）、『82年生まれ、キム・ジヨン』（2019）などで日本でも人気を博すコン・ユ。ギフンとの一騎打ちも「文句なしに強烈」だったといい、「今回は悪役に挑戦する初めての機会だったので、このキャラクターにとても愛着が湧いていました。実は悪役を演じたいという思いがずっとあって、ここぞという時を待っていたんです。ファン監督はとても鋭い方で、私が悪役を演じたことがないことを知っていて、私に悪役を演じてみるべきだと言い続けていました。そして「イカゲーム」で私にとって完璧な役を彼は見つけてくれたんです」と念願かなっての悪役を満喫したようだ。（編集部・石井百合子）

Netflixシリーズ「イカゲーム」シーズン1～2：独占配信中、シーズン3：2025年独占配信