【一方的すぎる!】若者たちが「今度お詫びにご飯でも…」の誘いに警戒する理由 「恩を着せようとしてるのでは」「なぜこちらの時間を使わなければならない?」
年上女性からの怒涛のLINEに恐怖
年上異性からの「お礼にご飯」を警戒するのは、女性ばかりではない。ゲーム制作会社に勤務するCさん(23歳/男性)は、「そういう場合の『ご飯』が、相手に“恩”を着せるツールになっていたり、“釣り餌”になっていたりすることは否めないと思う」と言う。Cさんがそう思うのは、自身の苦い経験に起因する。 「昔、バイト先の女性の先輩に『お礼にご飯でも』と執拗に誘われたことがあるのですが、1回行くと“その気”になられてしまいそうで、必死で逃げたことがあります。 当時、バイトの休憩時間にその先輩の恋愛相談によく乗っていたんです。先輩には同い年の彼氏がいて、最初はのろけ話だったのですが、いつからか愚痴が多くなり、僕に対して『○○くんは優しくていいと思っている』と薄々“好き”オーラを感じるようになりました。不穏だなと思っていたら、突然『彼と別れようと思っている』と言い出して……。 その後ついに彼氏と別れたという報告を受けた際、『恋愛相談のお礼に、今度ご飯でも』というLINEが怒涛のように届くようになりました。ご飯は行きたくないので、『じゃあスナック菓子でも買ってください』といなそうとしましたが、『それじゃこちらの気が済まない』と不服そうでしたね。ただし一度でも“釣り餌”に引っかかったら、後々どんな恩着せがましいことを求められるかわからない。全力で逃げました」(Cさん)
「自分の罪悪感を帳消しにする」という魂胆
「ご飯」に潜む“下心”は、恋愛問題に限らない。IT会社勤務のDさん(31歳/男性)は、取引先から、仕事上で迷惑をかけた『お詫びに』と食事に誘われたことがあるが、「なぜお詫びにこちらの時間を使わなくてはいけないのか、と思って断った」という。 「おもてなしということでしょうけど、『そんなことで自分の罪悪感を帳消しにしようとしてんじゃねえ』とツッコんでしまいました。お詫びなら、どうしてこのミスをしたか、今後どうしたらよいかといった発展的な話をする場を設けるだけでいい。なんなら、羊羹とか、菓子折り持ってお詫びに来ればいいじゃないですか」(Dさん) Dさんは、「お礼やお詫びの気持ちとして食事を提案するなら、まず相手ありき。相手が対価として食事を望むのか、また望む場合どんなものがいいのかを聞くべき」だと言う。 「それなのに、世の中の“お礼にご飯”“お詫びにご飯”は、本来の目的をはずれて、一方的になりがちなのが問題なのでは」(Dさん) 「お礼にご飯」「お詫びにご飯」が時として敬遠される背景には、それを“相手が望んでいるかどうか”が理解できていないコミュニケーションに問題があるのではないだろうか。(了)