【一方的すぎる!】若者たちが「今度お詫びにご飯でも…」の誘いに警戒する理由 「恩を着せようとしてるのでは」「なぜこちらの時間を使わなければならない?」
「お礼にご飯奢るよ」「お詫びにご飯奢るよ」──こうしたフレーズを言ったり言われたりした経験がある人は、多いのではないだろうか。しかし先日、SNSではそうした行為について“好きでもない奴とのご飯なんて拷問タイムなのに”と疑問を呈する声が投下され、議論を呼んでいた。
好意がない相手からの「お礼にご飯」「お詫びにご飯」はアリなのか、ナシなのか。特に若い世代にとっては、不満がある人も少なくない様子。実際に言われたことのある人たちの本音を聞いた。
ご飯より残業をなくすのが先では
金融会社に勤めるAさん(25歳/女性)は、「基本的にナシですね。意味が分からない」と否定的だ。 「前にいた部署は業務量が多く、毎日残業でした。そんな残業続きのある日、50代の男性上司に『いつも頑張ってくれているから、お礼に今度“回っていない”お寿司でも奢るね』と言われたんですけど、いろんな意味で、その瞬間イラッときました」(Aさん) Aさんは、「『まず残業をなくす努力しろよ』と怒りさえおぼえた」と当時を振り返る。 「おじさんって、いわゆる“いい”お寿司を“回ってないお寿司”って言いますよね(笑)。その言い方も気持ち悪かったし、いくら高級な寿司だとしても、何か誤魔化されている感じがします。お寿司代だけくれたほうがよっぽどいい。あと、そもそも私は生魚があまり得意じゃない。こちらの嗜好も聞かず、『寿司を奢る』と決め打ちで、寿司なら誰でも喜ぶハズだと思っている口調だったのも、正直だるかったです」(Aさん)
対等な関係性じゃないと成立しない
小売店従業員のBさん(29歳/女性)は、「対等な関係性じゃないと無理」と持論を述べる。 「たとえば学生時代、友人に『昼ご飯を奢るから、バイトのシフトを代わってくれないか』と打診されたり、私も『ビール一杯奢るから、レポートを提出してきてほしい』とお願いしたりするなど、先に“条件”として飲食を提示したやり取りはあったように思います。ただ、それが成立したのは、相手と対等な関係だったからこそかもしれません」(Bさん) そんなBさんが警戒するのは、「異性」の場合だという。 「20代前半でキャバ嬢をしていた頃、年上男性のお客さんたちから『いつもよくしてくれるから、こんど仕事終わりにお礼のご飯でも』というお誘いが頻繁にありました。数万円のコースとか高級焼き肉みたいなお店を提案されることもありましたが、それに行ってしまうと、その後の要求がエスカレートしそうなので、断ることが多かったです。 お店のお客さんという相手でなくても、対等な関係でない限り、相手は“お礼”という口実をつくって、自分のテリトリーに呼び込もうとする魂胆なのかと勘ぐってしまいます」(Bさん)