聖路加レジデンスを超えた? 5億円超えの富裕層が押し寄せる老人ホーム「パークウェルステイト西麻布」とはどんな施設?
超高級老人ホームの代表格「聖路加レジデンス」と比較
ここまで、富裕層の究極のついのすみかとも言える「パークウェルステイト西麻布」を見てきたが、これまで都内の超高級老人ホームといって真っ先に名前が挙がるのが、中央区明石町にある「聖路加レジデンス」だった。 聖路加レジデンス38階建て 175戸(7階~30階) 1994年9月1日開業 主な共用施設: ミーティングルーム ライブラリー ゲストルーム 聖路加クリニック ダイニングルーム スポーツ施設 ホームページによると、2024年9月現在の入居金総額は、以下のように表記されている。 1人入居の場合(例)2024年4月(契約期間20年) 2億1,650万円~6億892.5万円 形態は、サービス付賃貸マンションとなり、有料老人ホームとは異なる契約となるが、入居金の最高額は、「パークウェルステイト西麻布」の5億5000万円を超える6億円である。 「聖路加レジデンス」の特徴は、建物内に「聖路加クリニック」があり、通りを隔てた反対側にある「聖路加国際病院」と連携した医療サービスが受けられること。人気の理由はこの点が大きい。 また、ホテルのようなサービスでも知られ、1階エントランスの車寄せには、手荷物の運搬などを行うベルスタッフが待機。フロントでは、ゲストの受け付けや宅配便受け取りサービス、週2回のハウスキーピングに対応する。また、提供される食事も豪華で、ホテルオークラが運営する入居者専用ダイニングルームがあり、水辺の景色を眺めながら、食事が楽しめる。 ただ、この「聖路加レジデンス」も開業は1994年。開業から30年がたち、老朽化が危惧される。公式HPの入居案内には、「賃貸借期間の満了により終了し、更新はございません。(2044年3月終了)」とあり、営業は2044年をもって終了することになる。新しい入居者の受け入れもそろそろ終了となりそうだ。
一番高い老人ホームはどこになるのか?
三井不動産レジデンシャルウェルネスは、「幕張ベイパーク」の一角に「パークウェルステイト幕張ベイパーク」を、また神奈川県初進出となる「パークウェルステイト湘南藤沢SST」を2024年秋にそれぞれ開業する。 この先も「パークウェルステイト」ブランドのシニアレジデンスは増えていくだろう。 ただ、立地、設備、価格を考えると、当面最高級老人ホームは「パークウェルステイト西麻布」となりそうだ。「パークウェルステイト西麻布」の問い合わせ数は、4000件を超え(2024年7月)、予想以上の人気を博している。この先「パークウェルステイト西麻布」を超える超高級老人ホームは果たして出現するのか、大いに注目したい。
ダイヤモンド不動産研究所