わずか1度の挨拶で変わった人生…プロ入り決まった“相合傘” 入団後に知った衝撃の事実
衝撃を受けた“魔球”「1試合で3回くらい振り逃げ…カンカンに怒られた」
プロ入り後に衝撃を受けたのは、分かっていても止められない“魔球”だったという。「渚さんのスライダーは忘れられないですね」。2004年には最多奪三振のタイトルを獲得した新垣渚氏。2007年にはNPB記録となるシーズン25暴投も記録した荒れ球の右腕とファームでバッテリーを組んだ際には、恐怖を覚えていたという。 「スライダーのサインを出すのが怖かったですね。でも出さざるを得ないわけですよ。本当に曲がり幅が大きいし、コントロールも悪いから、振り逃げされた記憶しかないです。めちゃくちゃ手前にワンバウンドしたボールでも、バッターが振るので。でも止められない。1試合で3回くらい振り逃げになったこともあったかな。コーチにカンカンに怒られましたね」 想像すらしなかったプロの世界。入団2年目を終えた段階で「クビを覚悟していた」と明かす猪本さん。強烈な危機感を抱いて3年目を迎えた。
長濱幸治 / Kouji Nagahama