【新NISA】つみたて投資枠上限「毎月10万円」で60歳までにいくら増える?40歳・50歳からの積立投資シミュレーション結果
投資を考える上では欠かせない「新NISA」が2024年1月にスタート。実際どれぐらいの人が活用して運用をスタートしているのか、気になるところです。 【NISA】積立投資シミュレーション結果を一覧で見る!年率3%で60歳まで毎月10万円の積立投資をした結果は? 2024年2月26日に公表された株式会社バイアンドホールド「新NISA利用の実態調査」の調査データでは、新NISA口座を開設している人の割合は約6割にものぼります。 しかし、口座を保有している人は多いものの誰もが積極的に活用しているかというと、そうでもない気がします。筆者が日々資産運用の相談を受ける中でも「口座を開設したけどよく分からず始めていない」という人も多いです。 今回は新NISAの概要をおさらいし、実際に新NISAを利用した際のシミュレーション結果を掲載! 記事後半に掲載している、つみたて投資枠の上限「月10万円」のシミュレーション結果もぜひ参考にしてみてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
2024年からスタートした「新NISA」制度を改めておさらい
NISA(個人投資非課税制度)は、投資で得た利益に対して税金がかからない制度です。 従来、株式や投資信託などへの投資には利益や配当に税金がかかりましたが、NISAを利用することで非課税となり、投資家にとっては大きなメリットとなります。 2024年からは「新NISA」が導入され、年間投資額が増額&保有期間も無期限となりました。 以前のNISAでは年間投資額が制限されており、保有期間も短かったため、老後のための長期的な資産運用が難しかったのですが、新NISAではこれらの課題が改善されて資産運用がより気軽にできるようになりました。 次章からは、実際に40歳・50歳から積立投資を始めた場合のシミュレーション結果を載せていきます。
つみたて投資枠のMAX「月10万円」で60歳までに増やせる資産をシミュレーション
では、40歳代や50歳代からNISAを始めたら、老後までにどのくらいの資産を作れるのでしょうか。 ここでは、金融庁が公開している資産運用シミュレーションを使って、最終積立金額がどのくらいになるのかを紹介していきます。 2024年から始まる新しいNISAは、つみたて投資枠と成長投資枠の2つの枠があります。つみたて投資枠の年間投資枠は、120万円です。 この枠を埋めるために、毎月10万円ずつ投資するケースについてみていきましょう。 ●40歳、まだ間に合う? 40歳から60歳までの【20年間】投資した場合 40歳の人が60歳までの20年間、年率3%で毎月10万円の積立投資をした場合のシミュレーション結果は、下記のとおりとなりました。 ・運用結果:3283万円 ・運用利益:883万円 ・投資元本:2400万円 年利3%で40歳から60歳までの20年間運用を続けた場合の最終積立金額のシミュレーション額は、3283万円です。元本は2400万円なので、運用利益は883万円となります。 もし一般の課税口座で資産運用を行った場合、利益に対して約20%の税金がかかりますが、新NISAの場合は運用利益が「すべて非課税」となります。 ●一方、50歳はもう遅い? 50歳から60歳までの【10年間】投資した場合 つづいて、50歳の人が60歳までの10年間、年率3%で毎月10万円の積立投資をした場合には下記のシミュレーション結果となりました。 ・運用結果:1397万4000円 ・運用利益:197万4000円 ・投資元本:1200万円 年利3%で50歳から60歳までの10年間運用を続けた場合の最終積立金額のシミュレーション額は、1397万4000円です。元本は1200万円なので、運用利益は197万4000円となります。 50歳からの投資は短期間なので、40歳から始めた場合ほどの利益は期待できません。ただし、預金に寝かせておいてもこれだけの利益は望めないことから、つみたて投資は資産を増やす手法としては有効といえるでしょう。 NISAには非課税のメリットがありますが、投資の成果が予想したように得られない可能性もあります。資産価値が上がる年もあれば、下がる年もあるので、60歳を迎えたときに必ずしも資産が増えているとは限りません。 NISAを利用する際は投資に伴うリスクを認識し、自身のリスク許容度や投資目的に合った資産運用が大切です。 ただし、シミュレーション結果からも分かるように、年率が低くても長期的な運用を続けるほど利益が増える可能性が高くなるため、なるべく早いうちから始められると良いですね。