「一回、軽いパターを」山下美夢有が逆転の発想でツアー記録更新
◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 最終日(17日)◇エリエールGC松山(愛媛)◇6575yd(パー71)◇曇り(観衆4110人) 【画像】優勝で1800万円ゲット。ピンクのジャケットも似合ってますね 単独首位から出た山下美夢有が5バーディ、2ボギーの「68」で回り、通算22アンダーで逃げ切って10月「富士通レディース」に続く今季2勝目を挙げた。2022年大会で藤田さいきがマークしたパー71設定のツアー最少ストローク(72ホール)を1打更新する262ストロークにまとめた。 初日から首位を譲らぬ完全優勝。山下がショートゲームとともにスタッツの重要項目に挙げるフェアウェイキープ率は4日間で78.57%(44/56)と1位タイ。シーズン全体でも1位(78.98%)に立つティショットの精度をタイトなエリエールGC松山でも見せつけた。 正確なショットで作ったチャンスを生かすグリーン上も、平均パット数「28.25」で3位。前回優勝時から唯一のギア変更となったパターとも大いに関係している。大会前の練習グリーンで試したオデッセイ 2-BALL TENを投入。しっかりスピードが出ているグリーンで、これまで使っていたものより軽いものを選んだ。 「いつも重たい方がストロークしやすいので、重たいパターを使っていたんですけど、なかなかグリーンに合わないというか、ストロークがうまくできていないと思っていた。一回、軽いパターを使ってみようと思って、今週から替えて、ストロークしやすくなってタッチも合ってくれた」 最終日の前半だけでも3番(パー3)、9番(パー5)といった短いバーディパットがカップに蹴られるシーンがあり、いいパットが決まってくれない“不運”にも負けずにツアー記録を更新。従来の成功体験にとらわれない柔軟な思考で勝ち切った。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:ダンロップ スリクソン ZX5 MkII(8.5度) シャフト:藤倉コンポジット SPEEDER NX GREEN(長さ45インチ、重さ50g台、硬さSR) グリップ:イオミック スティッキー オーパス3 1.8 フェアウェイウッド:スリクソンZX MkII(3番15度、5番18度) シャフト:藤倉コンポジット SPEEDER NX GREEN(重さ50g台、硬さSR) ユーティリティ:スリクソン ZX MkIIハイブリッド(4番22度、5番25度) シャフト:藤倉コンポジット VENTUS BLUE HB(重さ70g台、硬さS) アイアン:スリクソン ZX5 MkII(6番~PW) シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド(重さ80g台、硬さR300) ウェッジ:クリーブランド RTX6 ZIPCORE(48、52、58度) シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド(重さ90g台、硬さR300) パター:オデッセイ 2-BALL TEN ボール:ダンロップ スリクソン Z-STAR XV