踏切に立ち入らせた同僚殺害事件 2人を殺人罪で起訴、2人処分保留
東京都板橋区の東武東上線の踏切内に立ち入るように仕向け、男性を殺害したとされる事件で、東京地検は27日、踏切付近にいたとされる男2人を殺人と監禁の罪で起訴し、発表した。踏切付近にいなかった男2人については監禁罪のみで起訴した。地検は認否を明らかにしていない。 【写真】事件現場となった踏切=2023年12月21日午後6時57分、東京都板橋区徳丸4丁目、長妻昭明撮影 殺人と監禁の罪で起訴されたのは、いずれも塗装会社エムエー建装(東京都小平市)従業員の島畑明仁(34)=東京都板橋区=、野崎俊太(39)=東京都東大和市=の両容疑者。一方、同社代表の佐々木学(39)、従業員の岩出篤哉(30)=同小平市=の両容疑者については監禁罪のみで起訴し、殺人容疑については処分保留とした。 4人が長年にわたり従業員の男性に暴行や脅迫を続け、抵抗できない精神状態に追い込んだなどとして、警視庁は、現場にいなかった佐々木、岩出両容疑者についても共謀が成立すると判断し、殺人容疑で逮捕していた。 起訴状によると、4人は共謀して昨年12月2~3日、板橋区内の路上で従業員の高野修さん(当時56)=同区=を車内に監禁。さらに島畑、野崎両容疑者は高野さんを板橋区内の踏切近くに連れて行き、高野さんの意思を抑圧して踏切内に立ち入ってとどまらせ、電車に衝突させて殺害したとされる。
朝日新聞社