なでしこジャパン、佐々木監督&内田コーチコンビで韓国に4発圧勝 佐々木氏「ウッチーのおかげ」
サッカー女子国際親善試合(26日、日本4-0韓国、国立)国際サッカー連盟(FIFA)ランキング7位の女子日本代表「なでしこジャパン」が、同19位の韓国に4-0と大勝。8強に終わったパリ五輪後初の実戦は日本協会の佐々木則夫女子委員長(66)が暫定で指揮を執り、DF北川ひかる(23)=ヘッケン=が前半32分に右CKから先制点を奪うなど得点を重ねた。五輪後に退任した池田太監督(54)の後任は未定で、年内にも決定する。 約8年ぶりに指揮を執った〝ノリさん〟が、再出発の日韓戦で大勝に導いた。佐々木委員長は試合後、選手とともに笑顔で場内を一周した。 「今後の目標、イメージに少しでも近づけて、次の監督にバトンを渡したかった。彼女たちは必ずW杯、五輪で期待に沿うチームになる」 新監督が決まらず迎えた一戦。2011年女子W杯優勝時に率いた名将の狙いが随所に出た。素早い攻守の切り替えを発揮する「なでしこイズム」を注入し、セットプレーでも得点。前半32分の先制は右CKから。DF北川がニアサイドに走り込み、頭で合わせた。 事前の分析で韓国は両サイドともに守備が手薄になることが判明しており「そういう指導があった」と北川。前日会見で元日本代表DF内田篤人コーチに「〝マル秘〟攻撃を担当してもらった」と明かしていた佐々木氏は「ウッチーのおかげ」とたたえた。 新監督は初の外国人も視野に選考を進めている。手腕はさび付いていないことも示した佐々木氏だが「(監督は)もうこれで引退だと思いますので」と笑った。今後は女子委員長に戻り、チームを支える。(山下幸志朗)