アルピーヌがコラピントとリザーブドライバー契約か。高まるドゥーハンへのプレッシャー
2024年後半にウイリアムズからF1にデビューしたフランコ・コラピントが、2025年シーズンに向けてアルピーヌとリザーブドライバー契約を結ぶ見通しであると、彼の母国アルゼンチンのメディアが報じた。 【写真】2024年F1第17戦アゼルバイジャンGP フランコ・コラピント(ウイリアムズ)が8位入賞 ウイリアムズ育成出身のコラピントは、ローガン・サージェントに代わり、2024年イタリアGPからの9戦に出場した。参戦2戦目のアゼルバイジャンで8位入賞、4戦目のアメリカGPで10位に入り、初めてレースをしたサーキットで合計5ポイントを獲得。その適応力の高さとスピードが、多くのチームからの注目を集めた。 ウイリアムズはすでにアレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツの2025年ラインアップを確定させており、コラピントに近い将来レースシートを提供できる状況ではないため、レッドブルとアルピーヌが2025年に向けてコラピントの起用を検討し始めた。しかしコラピントは、終盤のサンパウロGP(ブラジルGP)、ラスベガスGPでクラッシュ、その後、レッドブルは結局、彼への関心を失った。一方で、アルピーヌは交渉を継続したといわれる。 今週、アルゼンチンのスポーツ系ウェブサイト『Ole』は、アルピーヌはコラピントとの契約に近付いていると報じた。ただしアルピーヌは、2025年にピエール・ガスリーのチームメイトとしてジャック・ドゥーハンの起用を決めており、コラピントが加入する場合、リザーブドライバーとしての契約になるものと考えられる。 実際に契約が結ばれる場合、コラピントが完全にウイリアムズ陣営から離れるのか、ローン契約になるのかは不明だ。 アルピーヌのリザーブドライバーを務めた後にレースシートを確保したドゥーハンは、2024年最終戦アブダビGPで、エステバン・オコンと代わる形でF1デビューを飾った。ドゥーハンが予定どおり2025年シーズンをレースドライバーとしてスタートすることは間違いないようだが、彼の契約には、ルーキーの場合よくあるような厳しいパフォーマンス条項が含まれており、保証されているのは序盤6戦のみであるとの報道もある。 コラピントは2024年のデビュー以来、アルゼンチンで高い人気を得て、商業的な面でも大きなポテンシャルを持つ。ドゥーハンは、アルピーヌが期待するパフォーマンスと結果をもたらさなければならないというプレッシャーにさらされることになりそうだ。アルピーヌのエグゼクティブアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレは、ドゥーハンがシーズン序盤にレースに出場することを認める一方で、シーズン中にドライバー交代をする可能性を否定していない。 [オートスポーツweb 2025年01月09日]