「消えた7万人を追って」中村知事&観光会社がシドニーへ!愛媛の新たな観光戦略
南海放送
愛媛県と観光会社が乗り込んだのはオーストラリア・シドニー。彼らのミッションは「消えた観光客7万人」を追いかけること。インバウンドブームで終わらせるか、それとも持続可能なムーブメントにするか。観光戦略の最前線を密着取材です。
大洲市にある古民家カフェ。行われていたのは和菓子作り教室です。 台湾からの参加者: 「和菓子を食べるのではなく自分で作る体験が良い。そんなに難しくはないです」 参加者は、台湾からのツアー客。
通訳しているのは、このツアーを企画した謝璠(シャ・ハン)さんです。 謝さん: 「キタ・マネジメントで、街づくりの仕事で、観光を手段として街を元気にさせようとしています」 台北出身の謝さん。大学を卒業後、台湾でアート関係の仕事をしていましたが、憧れの観光業を追い求め来日。4年前から、「キタ・マネジメント」のツアー担当として働いています。 「通常の観光ツアーはきれいなところしか見せないと思いますけど、これは大洲の取り組みや物語を伝えるためにいろんな面から見せたい」
注目が集まる大洲 観光戦略は世界一の賞も受賞
観光地域づくり法人「キタ・マネジメント」。2018年、ホテル開発などを行うバリューマネジメントや伊予銀行などが立ち上げました。 築100年を超える古民家を改修したホテル。お城に泊まるキャッスルステイ。持続可能な観光戦略が評価され、世界一の賞も受賞しています。
キタ・マネジメントで働いて6年目のディエゴさん。東京の大学院で建築の研究をしていましたが、大洲に魅せられ移住しました。 ディエゴさん: 「さっきの川の名前を覚えている人がこの和傘を使えます」 参加者: 「ヒジカワリバー」 ディエゴさん: 「イエス!」
7か国語を操り、特にヨーロッパ・アメリカ・オーストラリア向けのツアーをこなすディエゴさん。しかしその中で、ある課題を感じています。 ディエゴさん: 「もしここまで来てくれたら満足度はたぶん結構高い。課題は(欧・米・豪から)ここまで来ること」 欧米、そしてオーストラリアからのインバウンド客をいかに大洲に呼び込むかということです。