ポプリンがキャリア3度目のトップ5撃破、メドベージェフは3年連続初戦敗退 [パリ・マスターズ/テニス]
ポプリンがキャリア3度目のトップ5撃破、メドベージェフは3年連続初戦敗退 [パリ・マスターズ/テニス]
ATPツアー公式戦「ロレックス・パリ・マスターズ」(ATP1000/フランス・パリ/10月28日~11月3日/賞金総額694万6835ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)がアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)に4-6 6-2 7-6(4)で競り負けた。 ~ロレックス・パリ・マスターズで第4シードを倒して16強入りを決めたポプリン選手~ 上位8シードは1回戦がBYEで免除されており、メドベージェフはこの試合が初戦だった。2020大会チャンピオンのメドベージェフは優勝した翌年の決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に6-4 3-6 3-6で敗れてから同大会で連敗が続いており、3年連続で初戦敗退に終わった。 ふたりはこれが4度目の対決だったが、メドベージェフは初黒星を喫した。ポプリンがトップ5の選手に勝ったのはキャリア3度目で、今季のトップ10プレーヤーに対する戦績は6勝4敗となった。 メドベージェフは第3セット1-4から挽回してタイブレークに持ち込んだが、ポプリンが相手の抵抗振りきり2時間30分で勝利をもぎ取った。第3セット第8ゲームで線審の誤審でポイントのやり直しとなったときにポプリンは激怒したが、直ぐに立ち直って最終的に勝者となった。 「あのようなときは落ち込むのではなく、自分を奮い立たせるように心掛けている。受け入れるのは難しかったけど、そのあとは間違いなく気合が入った。恐らくあれで少し目が覚めたし、のびのびとプレーできるようになったと思う」とポプリンは結果的にターニングポイントとなった場面を振り返った。 「今年最後のマスターズ大会だし、本当にいい成績を残したいと思っていた。最後のほうまで勝ち進みたいし、僕にとって大きな一歩だ」 シードダウンを演じたポプリンは次のラウンドで、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したジョバンニ・エムペシ ペリカール(フランス)を6-7(12) 6-1 6-4で破って勝ち上がったカレン・ハチャノフ(ロシア)と対戦する。 この日初戦に臨んだメドベージェフ以外の上位シード勢は第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と第8シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が16強入りを決めたが、第5シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)は前週のウィーンでキャリア最大のタイトルを獲得したジャック・ドレイパー(イギリス)に6-7(6) 6-4 4-6で惜敗した。 そのほかの試合では第9シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)、第13シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)、第15シードのユーゴ・アンベール(フランス)、アルトゥール・フィス(フランス)、ワイルドカードで出場したアドリアン・マナリノ(フランス)とアルトゥール・リンデルネック(フランス)、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のアルトゥール・カゾー(フランス)が勝ち上がり、ベスト16が出揃った。 3回戦ではズベレフがフィスと、ディミトロフがリンデルネックと、デミノーがドレイパーと、ルーネがカゾーと、アンベールが第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と、マナリノはジョーダン・トンプソン(オーストラリア)と顔を合わせる。
テニスマガジン編集部