【闘病】自覚症状無しの2年間を経て突然”自己免疫性肝炎”と診断。「もしもあのまま放置してしまったら…」
40代・50代の方は忙しくても健康診断を受けてほしい
編集部: 現在は以前とほぼ同じ生活を送られているのでしょうか? 坂本さん: 今では快適に暮らしていて、小学生の息子と親子マラソンに参加できるほど体力が戻っています。また、病気をきっかけに子どもや夫が家事と介護を手伝ってくれるようになったので、私ができなくても家のことが成り立つ状態にできたのは大きな変化だと思います。 編集部: 坂本さんの自己免疫性肝炎は発見までに時間がかかったようですが、医療従事者に伝えたいことはありますか? 坂本さん: 最初のかかりつけ医には「心因性」、別の医院では「大腸がんか肝臓がんの可能性」と言われたので、医療従事者の中には「自己免疫性肝炎」をあまり知らない人もいるかもしれません。珍しい病気ではありますが、もっと多くの方に周知されると良いと思います。 編集部: 坂本さんの体験を通して、同年代の方にお伝えしたいことをお願いできますか? 坂本さん: 自己免疫性肝炎の早期発見のためにも、定期検診と血液検査が大切です。私と同じく好発年齢の40代・50代の方は、毎年の健康診断を受けるようにしてください。 罹患して治療する際は、ステロイド剤を使用することになると思いますが、効果はあるものの副作用もつらかったので覚悟しておいたほうがいいです。 編集部: 最後に坂本さんから読者の方にメッセージをお願いします。 坂本さん: 私は自己免疫性肝炎になるまで、ろくに病気をしたこともない人生でした。病院を受診するほど大きなことは妊娠・出産くらいで、風邪をひいても寝て治すくらいでした。ですが、50代に近づくにつれてホルモンバランスが崩れ始め、不調が訪れます。 「加齢によるもので、自力では治せない」ことも増えるので、どんなに健康体の人でも「自分は大丈夫」とは思わないほうがいいと思いました。アラフィフは自分から健康面に気を付けないと周りに迷惑をかけることになるので、健康診断は毎年受けてもらいたいです。