【闘病】自覚症状無しの2年間を経て突然”自己免疫性肝炎”と診断。「もしもあのまま放置してしまったら…」
検査結果が改善されていく 治療中の楽しみは自分の体と向き合うこと
編集部: 診断前後で生活の変化はありましたか? 坂本さん: 病気が判明する2年くらい前から免疫の暴走は始まっていたと思いますが、自覚症状も体調の変化もなく、かゆみや黄疸もありませんでした。 しかし、「自己免疫性肝炎」と判明する半年くらい前から診断されるまで胸やけや食欲不振などの体調不良があり、1回の食事量は少なく、回数は多くしていました。 また、当時は義母の認知症介護をしていたので、「疲れやすさは歳を取って体力がなくなったから」と思っていました。それ以外には生活で大きな変化がなかったことも、発見に時間がかかった原因かもしれません。 治療を開始した最初の3カ月はステロイド剤の副作用がたくさん出ていたので、治療前よりも治療を始めてからのほうが「しんどい」と感じることは多かったです。 編集部: 治療中の心の支えや楽しみだったことがあれば教えてください。 坂本さん: 副作用がつらくて予約外診察にも度々行って、その度に対応してもらいました。診察後に血液検査の結果を確認して、異常値がどんどん改善されていくことを感じることが、私の治療のモチベーションにもなっていました。 編集部: 治療期間はどのくらいでしたか? 体調や治療の状況についても教えてください。 坂本さん: 私の場合は炎症を抑えるステロイド剤の「プレドニゾロン」を約半年ほど服用し、今では血液検査の結果でも異常はなく制限なしで生活できています。 ただ、これからも免疫抑制剤のイムラン、肝臓の働きに関係するヘパアクトとウルソデオキシコール酸は服用を続けなければならないようです。 肝硬変があると肝臓がんや胃がんのリスクが高くなるそうで、半年に一度はエコー検査とCT、毎年のMRIと胃カメラ検査は継続しています。 編集部: 坂本さんが日頃から気を付けていること、取り組んでいることはありますか? 坂本さん: 主治医に指導されて、肝臓に負担がかからない食生活を心掛けています。例えば、暴飲暴食しない、アルコールは飲まない、サプリメントは使用せずに食事の栄養バランスを意識するなどです。 生活面では適度な運動やストレスを溜めないなど、自分の健康を一番に考えるというのを大事にしています。