出社時は自宅から「コーヒー」を持参しています。在宅勤務が多いなら”意味のない節約”でしょうか?
さまざまな働き方が増えた昨今、在宅勤務が中心という方の中には、たまにある出社時に自宅で入れたコーヒーをオフィスへ持参することが、節約の面で意味があるのかどうか、気になるという方もいるのではないでしょうか。 この記事では、自宅からコーヒーを持参するメリットについて解説します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
自宅からコーヒーを持参するメリット
ここでは、自宅からコーヒーを持参するメリットを3つ解説します。 ■節約効果 まず、出社時にコーヒーショップなどで頻繁にコーヒーを購入している人が月にどれくらいの費用をかけているかを計算してみましょう。1杯のコーヒーを400円と仮定して、午前と午後で合計2杯のコーヒーを購入する場合、1日のコーヒー代は800円です。週に2日出社するとして、1ヶ月を4週間とすると、1ヶ月のコーヒー代は6400円になります。 つまり、週に2日の出社であっても、コーヒーを購入する習慣がある人は、月に6400円もの費用をコーヒーに使っていることになります。さらに1年間では7万6800円になるため、家計に与える影響は無視できません。 次に、自宅でインスタントコーヒーを水筒に入れて持参する場合の費用も計算してみます。総務省統計局「小売物価統計調査(動向編) 2023年」によると、インスタントコーヒー100グラムあたりの価格は、全国平均で944円でした。 コーヒーカップ1杯(約140ミリリットル)に適量のインスタントコーヒーの量は約2グラムとのことなので、仮に350ミリリットルの水筒で持参する場合、1回あたり約47円かかる計算です。週に2日出社する場合、1ヶ月では約376円、1年間では約4512円となり、コーヒーをコーヒーショップなどで購入するよりも圧倒的に安く済ませることが可能だと分かりました。 在宅勤務が多い場合でも、自宅からコーヒーを持参するのは金銭面で意味のある節約といえるでしょう。 ■環境への配慮 自宅から水筒を持参し、使い捨てコップの使用を減らすことで、環境負荷の軽減にもつながります。まず、使い捨てコップの多くはプラスチックや紙でできており、それらの製造には資源とエネルギーが必要です。 プラスチックコップの場合、原料となる石油の採掘から製造、流通に至るまで、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスが排出されます。また、紙コップには防水のためにプラスチックのコーティングが施されているケースがあることから、リサイクルが難しく、通常は埋め立てや焼却処分されます。これにより、さらなるCO2排出や環境汚染が発生する可能性が考えられます。 自宅からコーヒーを水筒などで持参することで、こうした環境問題への配慮もできるというメリットがあります。 ■外で買うコーヒーでは味わえない風味や満足感 自宅で入れるコーヒーには、外で購入するものとは一味違う風味と満足感があります。インスタントコーヒーだけでなく、自分好みの豆を選んで入れることで、温度や抽出時間、濃度までコントロールできるため、外で買うコーヒーとは違った自分だけの1杯を作り上げることもできるでしょう。