「うつ病が原因で2度目の休職中→電気が止まった?」遮光カーテンをあけると、いつのまにか季節が変わっていて【作者に聞く】
SNSでメンタルや生きづらさを題材にしたイラストと言葉を発信しているなおにゃんさん(@naonyan_naonyan)。うつ病と適応障害で会社を休職した経験があり、当時は「うつになって恥ずかしい。逃げるようで情けない」と感じていたものの、今では「休職して本当に良かった」と心から思っているそう。ウォーカープラスで連載中のコミックエッセイ「うつ逃げ~うつになったので全力で逃げてみた話~」は、そんななおにゃんさんの実体験をベースに描いた作品。病気から、会社から、果ては日本からも全力で逃げた1年間をお届けする。 【漫画】本編を読む ■春の喜びを感じ、何かを変えたいと思うようになった 2度目の休職が始まった頃は「ほとんど廃人のようだった」と話す作者。また、「めちゃくちゃ痩せました。うつ病になってから全ての気力が失せたため、食べる気力もなくなってしまいました。食べるのも面倒くさい、動くのも面倒くさい、全てが面倒くさくてどうでもよくなったため、寝返りを打つたびに背骨がベッドに当たって痛むくらいに、当時は痩せていました。でも、抗うつ剤を服用することで食欲が増し、体重が増加する方もいるらしいので、人それぞれなんだと思います」と体調の異変について語った。 休職中は昼夜逆転の生活を送り、外出するのは夜中にコンビニへ行く時だけだった。だが、ある日、必要があり昼間に外出することに。あたたかな日差しの中、賑わう昼間の世界を「楽しい」と感じたそうだ。特に、楽しいと感じられたことが嬉しかったと振り返る。 「自分の場合は、特に冬にうつ病がひどくなる『冬季うつ』の体質もあったので、昼間のポカポカした春らしさを実感して嬉しくなったのかもしれないです。単純にあったかいって嬉しいですし、春になったことで、うつ病も少しは和らいでいたのかな?と思います」と話す。 辛い現実から目を背けるため、ひたすら寝て過ごしていたなおにゃんさん。だが、春の喜びを感じたことで、「何かを変えたい」と思い始めるようになった。これから彼女がどんな道を進むのか温かく見守っていきたい。 取材協力:なおにゃん(@naonyan_naonyan)