【みかん農家に聞きました】「茎が細いみかんの方が甘い」説は本当なのか<愛媛・宇和島>
先日、みかんの名産地・愛媛の宇和島に行ってきました。12月になり、柑橘類の季節も本番。ってことで、家族でみかん狩りに出かけたのです。 ■【画像】みかんの「茎の太さの違い」はここを見比べよう しかし、広大なみかん畑一面にたわわに実るみかんの中から「好きなものを自由に採っていいですよ」と放し飼いにされても、どれが美味しいみかんなのか、皆目検討がつきません! そこで農家の方に教えてもらった「甘いみかんの見分け方」が、普段のスーパーや八百屋での買い物にも使えそうなので、皆さんにも共有したいと思います。
■1:大きい実より、小さい実
まず、よく知られている話かもしれませんが、大きい実よりも小さい実の方が甘くなりやすいそうです。 その理由は、大きく育った実の方が味が水っぽくなりやすいから。みかんは温暖で水捌けの良い土地で、よく陽に当てて育てるのが良いとされています。トマトと同じく、水は与えすぎず、ギリギリで小さな実に育った方が甘くなりやすいとのことです。 「横から見た形がまん丸よりも楕円形の実の方が甘い」という説も耳にしますが、これも同じ理由だと思われます。
■2:切った茎の跡が細いもの
カットしたヘタの部分の茎の跡が細いものの方が甘いそうです。 これは1と同じ理由で、栄養分が実に送られる茎が細い方が、水分量が抑えられるから。実際に同じ樹になっている同じくらいの大きさの実から、茎の太さが異なる2つを選んで食べ比べてみましたが、驚くほど甘さに差がありました。
■3:色が濃いもの
可能な限り、樹上で熟してから収穫したみかんが甘くて美味しいとのこと。 輸送中に追熟するため、遠方に出荷する分はあえて早目にもいでしまうこともあるようで、店頭に並んだ時には一概に言い切れませんが、特に産地の近くで購入するときは色が濃いものを選んだ方が美味しいと思います。 今年は夏の暑さが長引いたことや、カメムシが大量発生した影響で、宇和島エリアのみかんは不作だとおっしゃっていました。しかし、普段都内で食べ慣れたみかんと比べて、自分たちで収穫したみかんの美味しかったこと! これが不作の年の味ならば、出来のいい年の採れたてのみかんはどれだけ美味いのでしょうか。 身近なスーパーや八百屋でも、適当に選ばずにじっくり自分で見極めて選ぶと、いつもより美味しいみかんにたどり着けるかもしれませんよ。 BRAVO MOUNTAIN編集部 登山、スキー、キャンプなど、幅広いジャンルの外遊びに精通した多彩なライター陣が贈るアウトドア情報サイト『BRAVO MOUNTAIN』(ブラボーマウンテン)双葉社刊行のスキー誌『BRAVOSKI』やアウトドア誌『soto』の厳選記事も掲載。人気の山域紹介や注目ギアの使い方など、山にまつわる魅力溢れたコンテンツを展開します。
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