「きょうもなんだかんだ爆発してたけど」渋野日向子の“復帰戦”はイーブン 大勢のギャラリーに「本当にありがたいこと」
2週前の「BMW女子選手権」を急きょ欠場し戦線離脱していた
◆日米女子ツアー共催 TOTOジャパンクラシック 10月31日~11月3日 瀬田ゴルフコース北コース(滋賀県) 6616ヤード・パー72 【写真49枚】渋野日向子、原英莉花、小祝さくら、竹田麗央らが前夜祭でそろい踏み! 日米共催大会を彩る“ドレスアップ姿”を披露
8月「北海道meijiカップ」以来の日本でのプレー。渋野日向子のプレーをひと目見ようと1番ホールからギャラリーが取り囲んだ。「(気分は)上がるし、緊張するし、なんか久々の感覚といいますか、案の定、変なボールがいきましたね」と、スタートを笑って振り返った。
3週ぶりの“復帰戦”を4バーディー、2ボギー1ダブルボギーの「72」で回り、イーブンパーの56位タイで滑り出し、「アンダーで回りたかった。すごくもったいないホールも多かった」と、口調に悔しさを込めた。 2週前の韓国で開催された「BMW女子選手権」を身体の不調で急きょ欠場し、戦線離脱していた。前日には当時の状況を「もう体がパンパンになっちゃって、節々が……、関節が曲がらなくなった」と説明していた。 原因は不明とし、今も完治していないが、この日は大勢の観客を前に「若干アドレナリン出てるなっていう感覚もあった」。同時に、「自分の中ではすごく体が動いてると感じた」が、そのせいでショットの「リズムが合わなかった」場面もあった。 1アンダーで迎えた7番パー4では、スイングの切り返しのタイミングが速くなり、1打目を左のガケ下に落とした。しかし、「左にいきすぎて、木が邪魔にならないところまでいっていたんです。だから普通に打てて」と123ヤードを9番アイアンでグリーンまで運びパーでしのいだ。「あれはラッキーでした」と運も後押しした。 11番でこの日2つ目のバーディーを奪った直後の12番パー3では、「めっちゃ左に引っかけて、奥のOBまで行くんじゃないかみたいなところまで」ティーショットを外した。何とか2打目を乗せたが、残り8メートルから3パットし痛恨のダブルボギーを喫した。「すごいもったいなかった」と悔やむ。 出入りの激しいゴルフで体力を消耗した一日を終えると、「これまでもあまりいいゴルフができていなかったですし、自分の心も体も疲れてるなみたいな感じはあった。日本に帰ってきて、こうやってたくさんのギャラリーさんの前でプレーできることって、本当にありがたいことなんだなと、帰ってくるたびに思わせてもらえる」と感謝の言葉が口をつく。 「全力で空回りはしましたけど、でも自分の中では楽しめたかなと思います。きょうもなんだかんだ爆発してたけど、いい方に爆発してくれたら。まだ残り3日間あるので、4日間楽しんでできるように」。計り知れないプレッシャーの中、必死に上位を目指す。
ゴルフのニュース編集部