2016ユーキャン新語・流行語大賞発表(全文1)前選考委員長の鳥越氏は辞退
今年を象徴する言葉を選ぶ「2016ユーキャン新語・流行語大賞」が1日、発表された。ノミネートされているのは、バンド「ゲスの極み乙女。」ボーカルの川谷絵音さんとタレント・ベッキーさんの週刊文春による交際報道で話題になった「ゲス不倫」、社会現象となった「ポケモンGO」、歌手ピコ太郎さんの「PPAP(パイナッポーアッポーペン)」など30語。 【中継録画】2016年の新語・流行語大賞は? 午後5時から発表
姜尚中選考委員、俵万智選考委員のあいさつ
生島:今年で33回目ということになりました。 司会女性:もうそんなになるんですね。 生島:はい。で、選考委員会では『現代用語の基礎知識』の読者アンケートを基にしまして、候補語を30語、選び出しまして、本日、「2016ユーキャン新語・流行語大賞」トップテンとして発表させていただきます。それでは早速、選考委員の皆さま、ご紹介をさせていただきます。 司会女性:はい。選考委員に東京大学名誉教授、姜尚中選考委員。歌人、俵万智選考委員。女優・エッセイスト、室井滋選考委員。漫画家、やくみつる選考委員。クリエイティブディレクター、箭内道彦選考委員。『現代用語の基礎知識』編集長、清水均の各委員です。本日、箭内選考委員はご欠席です。それでは選考委員の皆さまにお一言ずつ本年度の選考に当たった感想を頂戴したいと思います。ではまずは姜選考委員、お願いいたします。 姜:いいですか。トップバッターでちょっと緊張していますが、今年は選考委員の方がいろいろ書かれていますけども非常に不確実な時代で、かなり私の目から見ると非常にとがった、非常に過激な言葉が多かったんじゃないかなと思いますし、で、だいたい選考委員の間で、ネット社会の増幅装置みたいなものが、言葉をある意味においては非常にとがったものにしているんではないかということでした。私もだいたいそういう印象を持ちました。ですからもうちょっとほんわかムードの言葉ももう少し流行語、新語で選んでほしい時代になってほしいなというのが私の率直な感想です。以上です、どうも。 生島:ありがとうございました。 司会女性:続いて俵選考委員お願いいたします。 俵:俵です。一時期、流行語っていうのがちょっと難しいなといいますか、各世代の嗜好とか興味対象が細分化されてきて、全ての世代が共通に面白がったりはやったりする言葉っていうのがちょっと減ってきたねっていう時期があったんですけれども、ここのところそれがまた逆に揺り戻しといいますか、流行語が豊作な年が続いているなと感じます。それは今の姜さんがおっしゃったように、1つはネットっていうものが背景にあって、言葉を、1つはやった言葉を伝える力が非常に強く、早く作用している、そういう背景があるのかなと思います。あと今年の傾向としてはお手元にある資料に書きましたように1つの現象に対して複数の言葉がわっと生まれてくる。ゲス不倫、文春砲、センテンススプリング、卒業。あ、卒論か。そんなふうに1つの現象に対していろんな言葉がわっとこう盛り上がるっていう、それは近年なかった特徴かなというふうに思いました。以上です。 生島:ありがとうございました、俵万智さんでございました。さあ、続いて室井さんですね。