子どもが3人いる友人が「長男は大学に行かずに三男は行く。逆ならお金が助かったのに」と発言。学費の話らしいけど、どういう意味?「大学無償化制度」について解説
大学進学に必要なお金はどれくらい?
大学無償化制度が利用できない場合、必要な費用は自分たちで捻出しなければなりません。ひとえに大学といっても国公立か私立か、私立でもどこに行くのかによって費用は異なります。 なお、参考として、文部科学省が公表している、令和5年度入学における授業料と入学料の金額を図表1にまとめました。 図表1
※国立大学は国が示す標準額 ※公立大学・私立大学は平均 ※公立大学入学料は地域外からの入学者の平均 文部科学省 国公私立大学の授業料等の推移 を基に作成 なお、入学料は入学時の1回だけですが、授業料は毎年必要です。仮に大学無償化が使えないとすると、これらの費用を計画的に貯めておく必要があります。 また、大学に実家から通うのではなく一人暮らしをした場合、食費や住居費などの生活費が必要です。特に都市部に居住した場合には一般的に住居費が高くなりますので、必要なお金はより増えるでしょう。
まとめ
子どもが3人いても、大学費用が完全にかからないわけではありません。早めに必要な資金を見積もり、計画的に貯蓄を進めることが大切です。 大学進学の費用を全てカバーするのが難しい場合は、奨学金や教育ローンを利用する選択肢もあります。ただし、奨学金は将来的に子どもが返済する義務が生じます。子どもが小さいうちからできる範囲で貯蓄を進めるとともに、進学前にはお金の問題についてしっかりと話し合うことが重要です。 出典 文部科学省 高等教育の修学支援新制度 文部科学省 国公私立大学の授業料等の推移 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部