ドレスウォッチは正統派を選ぶべし──ブレゲ、A.ランゲ&ゾーネ、ヴァシュロン・コンスタンタン、グランドセイコー
古典から最旬まで、パーティシーズンのフォーマルスタイルに合うドレスウォッチを厳選紹介する。 【写真を見る】王道ドレスウォッチ、気になる価格は?
「こういうのでいいんだよ、こういうので」
ファッションを震源地とするヴィンテージブームを受けて時計業界ではクラシックへの回帰が加速しており、ドレスウォッチへの注目度がますます高まっている。ここではブラックタイを基本とするフォーマルシーンでも堂々と着けこなせる正統派、パーティシーズンに相応しいドレスウォッチに絞った。 そもそも正統派のドレスウォッチとは何か。薄型2針、ケースはラウンド型、素材はプラチナかホワイトゴールドなど白色系プレシャスメタル、ダイヤルは白、であることが基本だ。ストラップは艶感のある黒のワニ革が好ましい。厳密にはローマンだが、バーインデックスも許される。 そんな条件を満たすのが、ブレゲ、A.ランゲ&ゾーネ、ヴァシュロン・コンスタンタンの3モデル。製造が難しい薄型2針をラインナップに加えることはメーカーにとっての絶対的なステイタスとされるが、いずれも新品で購入できるブランドの顔だ。 これらのモデルは価格帯も含めてハードルが高い、という方にはグランドセイコーの新作がおすすめ。ステンレス、秒針付きではあるものの、手巻きメカニカルモデルのルーツを復刻した本作はクラシックそのもの。2024年の新作としては、もっとも正統派なドレスウォッチである。
BREGUET クラシック5157 18KWGケース×ブラックアリゲーターストラップ、自動巻き、38mm径。by BREGUET(ブレゲ ブティック銀座) 厚さ5.5mmの極薄型モデルは、クラシカルなフルート模様「コインエッジ」のケースバンド、ブレゲのイニシャルが刻まれたリュウズが特徴。手彫りギヨシェ模様が施された文字盤は、ローマ数字をあしらったチャプターリング、ブルースティールの「アップルハンド」が優美だ。
A. LANGE & SÖHNE サクソニア・フラッハ 18KWGケース×ブラックアリゲーターストラップ、手巻き、37mm径。by A. LANGE & SÖHNE(A.ランゲ&ゾーネ) アプライドインデックスを採用。セコンドサークルなし、2本バーも12時位置のみと、シンプルかつ明快なダイヤルは、2針時計の優雅さを強調する。ケースは直径37mmと39mmの2 種類を用意。ダイヤルにゴールドストーンを採用したバリエーションが仲間入りしている。