日テレ、認識食い違い信頼失われ 「セクシー田中さん」調査結果
日本テレビのドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さんの死去を巡り、制作の経緯を調べていた同局の社内特別チームは31日、調査結果を公表した。ドラマ化の条件で認識が食い違い、原作者側と制作者側の意思疎通がうまくいかずに信頼関係が失われていったと明らかにした。今後は原作者との直接の面談や早期の契約締結を通じ信頼構築に努めるという。 日テレの石沢顕社長は「ドラマの制作関係者や視聴者を不安な気持ちにさせてしまった」と謝罪。関係者が安心して制作に臨めるよう責任を持って取り組むと述べた。 報告書によると、日テレは昨年3~6月、小学館を介し、芦原さんとやりとりを開始。ドラマ化は「漫画に忠実に」、オリジナルとなる終盤は「自身があらすじや、せりふまで用意する」といった芦原さん側の要望を、制作者側は「強い要求」と認識していなかった。 認識の食い違いが埋まらないまま芦原さんの不信感が増大。9話と最終話の脚本を芦原さんが執筆し、8話までを担った脚本家が降板する「決定的なトラブル」が生じたという。