「次はきっとできる!」という親の声掛けで子は変わる ボーク重子に聞く、大人が非認知能力を上げる3つの方法
そんな時代に必要になるのが「興味をもち、調べて、考え選び、決めて、行動して結果につなげる」作業。自分の意見を大切に、失敗を恐れずに一歩を踏み出す。疲れていてもやるべきことをやり、困難にぶち当たってもあきらめない。楽観性と想像力と柔軟性で解決策を見つけていく。これらは全部、非認知能力が鍛えられていてこそ、なせる業です。 でも、すでに価値観も固まり、新しいことを学ぶのはハードルが高い……。どうすればいい? 大丈夫! 非認知能力を育む新しい思考と行動の習慣を三つご紹介します。ぜひ親子で実践して、生きる力をぐんぐん育みましょう。応援しています! ■親子で非認知能力を伸ばす3つの行動 1)思考のクセを書き換える ぜひ実践していただきたいのは「リフレーミング」という「視点を変える」ためのコーチングスキル。「私ってダメだなあ」と感じたときは「ダメ」ではなく「できたこと」に目を向けてみる。たとえば「時間内にはできた」とプロセスに目を向けたり、「掃除はできた」とその日できたことを思い出したり。私たちの思考はネガティブバイアスの関係で「ダメ」に思考が傾きがちです。だからこそあえてポジティブを見るように思考のクセを書き換えるのです。このスキルは、自分と子どもの「素敵」を見つけるのが得意になります。まずは3週間、可能なら3カ月続けてみてね。 2)新しいことに挑戦する 新しいことを始めるためには「主体性」や「好奇心」を発動させます。新しいことって、すぐにはうまくいかないからこそ、非認知能力の「育みどころ」なのです。まず、困難を乗り越えようと楽観性や粘り強さ、そして回復力が鍛えられます。さらに「できるようになるにはどうすればいいか」をいろいろ試すことで、柔軟性や想像力も育まれます。人に聞いてみることで自分と相手の協働力と共感力(思いやり)も高まります。新しいことに挑戦するって、ワクワクと学びにあふれていて、こんなふうに生きる力も育まれる。いいことだらけなのです。