【40代・50代こそ知っておきたい】タンパク質を食事から摂取するコツは?肉、魚、卵、大豆製品、乳製品…。結局、何からとるのがいい?
肉や魚、卵をメインにして、不足分を大豆食品で補って
肉や魚以外のタンパク質食材の、卵や大豆製品は、どのようにとるといい? 「卵は、必須アミノ酸のバランスがよい良質のタンパク質食品なのでおすすめです。卵のコレステロールを気にする人がいますが、家族性の高コレステロール血症の人以外は、卵を食べてもコレステロール値は上がらないので、1日3個くらい食べてもOK。 ただし、卵は毎日食べるとアレルゲンになりやすいので、週に1~2日は“休卵日”を作りましょう。 大豆製品も良質のタンパク質食品ですが、動物性のタンパク質のほうが、タンパク質の質を表す“アミノ酸スコア”が高く、植物性のタンパク質はやや落ちます。 また、植物性タンパク質には、動物性タンパク質に含まれているビタミンB12が含まれていません。ビタミンB12は赤血球を作るのに必要で、不足すると赤血球の質が低下して貧血など不調の原因となります。 ですから、タンパク質補給は肉や魚、卵をメインにして、その不足を補うものとして大豆食品をとるのがおすすめです。 ちなみに大豆ミートと呼ばれる大豆で作られた代替肉は、ビタミンB12がまったく含まれておらず、本当の意味での肉の代替にはならないので、とるなら肉や魚、卵をとったうえでの補助として活用しましょう。 ただし、豆類には、グルテンやカゼインのように腸粘膜を荒らすレクチンという成分が含まれているので、たくさん食べるのはおすすめできません。 納豆のように発酵している豆は問題ありませんが、基本的には、豆類は旬のものを適量とる程度にしましょう」
「そして乳製品については、この連載の第4回でもお話ししたように、カゼインが含まれていてリーキーガットの原因になりやすいので、あまりおすすめしません。 リーキーガットになると食べたタンパク質がきちんと消化吸収されないので、乳製品はしっかり控えるようにしましょう。 ただしバターはカゼインがほとんど含まれないのでとってOKです。 毎日の食事に、タンパク質食材をうまく取り入れて補ってくださいね」