「泣いている場合じゃないぞ」全日本駅伝、駒澤大が涙の16位→2位の超人的な大まくり…5連覇失敗は「敗北」か「収穫」か? “箱根ではやり返す”
負けはしたが箱根に向けて収穫の多い大会
藤田監督は、2区・桑田以降の区間の走りに今季の駒澤大の姿を見ることができたという。 「今回のレースを見ていると、駒澤大はすごくいいチームになってきたなと思いました。桑田の悔しい思いを感じた同学年の谷中や先輩たちが、『桑田、泣いている場合じゃないぞ。ここから盛り返すぞ』と言っているのが、それぞれの選手の走りから見えてきたんです。実際、伊藤がゲームチェンジして、4区、5区、6区で繋いで7区、8区でドカンといけた。生じたミスをみんなで消す、まさに駅伝らしい駅伝が出来たと思います」 転んでもただでは起きない地力を証明し、新戦力の台頭など大きな収穫を得たが、これをどう箱根に繋げていくのかが、重要になる。 「出雲、全日本と負けはしましたが、好材料が揃った駅伝になりました。國學院は3冠にチャレンジできるわけですが、箱根になるといろんなプレッシャーが生じてくるでしょうし、期間もあくので一筋縄ではいかないと思います。でも、前田(康弘)監督にはぜひチャレンジしてほしいですね。ただ、我々も負けるつもりはまったくないです」 箱根では絶対にやり返す。 2つの駅伝を終え、今の駒澤大は、その士気が爆上がり中だ。
(「箱根駅伝PRESS」佐藤俊 = 文)
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