豊富な投手陣、ロースコアの展開か 大阪桐蔭-東海大菅生 センバツ
◇第95回記念選抜高校野球大会第10日第3試合 大阪桐蔭―東海大菅生(13時半開始予定) 【歴代優勝校 センバツの覇者たち】 大雨で八回途中コールドとなった2021年夏以来の甲子園での再戦となる。絶対的エースを軸とした豊富な投手陣をそろえるチーム同士の対戦は、ロースコアの展開が予想される。 大阪桐蔭は世代ナンバーワン左腕の前田悠伍投手(3年)が初戦で完投し、前日の能代松陽(秋田)戦は八回途中から救援。前評判通りの実力を発揮しており、安定感抜群だ。今大会はまだ登板機会がない2年生右腕の南陽人投手ら、他にも力のある投手がそろい、余力がある。 気がかりなのは攻撃陣だ。3回戦はわずか2安打にとどまり、得点はスクイズで奪った1点のみだった。2試合連続で安打を放った小川大地選手(3年)、初戦で3安打の山田太成選手(3年)で好機を作り、中軸で得点につなげたい。 東海大菅生はエース右腕・日当直喜投手(3年)が前日の3回戦で完封した。昨秋の公式戦は連投も苦にせず好投を見せていただけに、長いイニングも対応できそうだ。 攻撃では持ち前の機動力を生かし、強豪相手にもひるまず仕掛けられるか。特に俊足の1番・沼沢梁成選手(3年)は攻撃の起点として期待される。ここまで無安打の5番・新井瑛喜選手(3年)に一本出れば、打線に厚みが増す。【川村咲平】