【プレビュー】残留を決めたい14位浦和と優勝へ足踏みは許されない2位広島が激突!正念場で勝利を掴むのは | Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは11月9日から10日にかけて第36節が開催。10日、埼玉スタジアム2002では、浦和レッズとサンフレッチェ広島が対決する。 ●【動画】エルゴラ番記者が注目カードを大予想!!|明治安田J1第36節「鹿島×名古屋」
残留を決め切れていない14位浦和と優勝を争う2位広島の対決は、結果が問われる一戦だ。 8月末にマチェイ・スコルジャ監督が再び就任した浦和は、新監督が指揮を執った初陣で勝利を飾って以降、リーグ4連敗と苦しんでいたが、延期分の第25節・柏レイソル戦で劇的な勝利を飾ると、前節は横浜FMとスコアレスドローで2試合負けなし。一時の低迷を脱したこの流れを継続し、いち早く残留を決めたいところだ。 前節はDFマリウス・ボイブラーテンを出場停止で欠いたものの、相手にボール保持を許しながらも3試合ぶりに先発したDF佐藤瑶大と井上黎生人のCBコンビで2試合続けて無失点を継続。まずは守備の硬さを取り戻せていることは好材料だ。一方の攻撃面は、新監督就任後に複数得点を奪えずに苦しんでいる。前線にはチアゴ・サンタナやブライアン・リンセンら攻撃のタレントは揃っている。それだけに彼らの奮起を期待したいところだ。 とは言え、現状の置かれている立場を踏まえると、まずは硬い守備から勝利を目指す一戦にはなるだろう。注目は西川周作だ。今季、シーズン途中に移籍した伊藤敦樹に代わってキャプテンという立場を務めてきたベテラン守護神は、リーグトップの得点力を誇る古巣・広島の攻撃を無失点で抑え切れるか。勝ち点3へのキーマンとなる。 一方の15シーズン以来のリーグ制覇を狙う広島は、タイトル争いの正念場だ。一時は11試合負けなし(10勝1分)という破竹の勢いで首位に浮上したが、直近のリーグ戦では連敗中。前節、京都サンガF.C.に敗れたことで首位も明け渡しており、これ以上の足踏みが許されない状況だ。 ただアジアの方では順調な歩みを続けている。木曜日のAFCチャンピオンズリーグ2では、グループ最大のライバル・シドニーFCを敵地で下してグループリーグ4連勝中。依然として厳しい過密日程は続くが、グループリーグ2試合を残して早々にノックアウトステージ進出を決めたアジアでの勢いをリーグ戦に繋げることが問われる。 シドニーFC戦では、リーグ戦から唯一先発した大迫敬介が度重なるピンチを救って勝利の立役者となれば、攻撃陣では途中出場の加藤陸次樹が値千金の決勝点を決めて結果を残した。アジアの戦いでチームに勝利をもたらした選手たちが次はリーグ戦の方で勝利へ繋げる活躍を見せられるか注目だ。 お互いに目指す場所こそは違うが、勝ち点3が問われる一戦になるのは間違いない。日程面で有利な浦和が残留を決める勝利を掴むか。一方の広島が厳しい日程の中でも勝ち切る強かさを示すか。注目の一戦は10日、15時に幕を開ける。