マツダ「新生ロードスター」と従来モデルの明確な違い…首都高&アクアラインを走り込んで徹底検証!
● ロードスターの走る楽しさ、ときめきのデザイン そんな中で登場したNA型ロードスターは、1.6L自然吸気エンジンを搭載。最高出力は120馬力という“非力”なものでした。それでもNA型が大ヒットしたのは、エンジンを高回転まで回し、クルマと一体になって走る楽しさを世の中に提案したこと。幌(ほろ)を開けて走る気持ちよさに多くの人が感動したこと。当時のマツダが提案した「ときめきのデザイン」に心を奪われたことなどが挙げられます。 今回、ND型ロードスターの広報車両を借りるためにマツダR&Dセンターにお邪魔したところ、NA型ロードスターのVスペシャルがロビーに展示されていました。ブリティッシュグリーンのボディカラーにタン革のインテリアやウッドステアリングが奢(おご)られたVスペシャルを初めて見た時は衝撃的でした。当時の私はその姿に惚れ込み、頭金なしの60回払いで走行距離1万kmほどの中古車を購入したほど。実はこの時、クラシックミニに乗りたくて雑誌やムック本を購入し、「ミニに乗ったら、クラシックな雰囲気でカスタムしたいな」と妄想していたのですが、Vスペシャルを見てその気持ちが吹き飛んだのです。 短い時間ですが、私もND型ロードスターに試乗。NA型ロードスターが当時の若者に教えてくれた“走る楽しさ”は、現行型にもしっかり受け継がれていることを感じました。 通常、試乗レポートの後は続けて開発者インタビューを行う本連載。今回は取材日程の関係で(最近、フェルさんが宮崎で遊んでばかりいるので取材のセッティングが大変なんですよ……)少し間が空いてしまいますが、楽しみにしていてください!
フェルディナント・ヤマグチ